【アカペラ】僕がバンドに楽譜を作って行く時にバンドにおさめる4つのもの


バンドに楽譜を作って行く
アカペラを嗜む人に

「アカペラの何が楽しい?」

と聴くと

「ハモるのが楽しい!」

とこたえてくれますが実はそれと同じぐらい楽しい事があります。
編曲(アレンジ)です!

どうも!

自分で好きなメンツ集めて好きな曲を自由にアレンジして歌えるって凄く楽しい事ですよ!自分が作った楽譜がどんどん形になって行って自分が思い描いたものが出来たときは最高に気持ちいいです。そしてそれが更に昇華されて自分が思い描いていた以上の境地にたどり着いた時はもっともっと気持ちがよいです。

さてさて。
そんなこんなで楽譜を作った際にはバンドに持って行くかと思います!
楽譜をバンドに持って行く時に「楽譜」と「midi」だけしか持って行かない方も多いのではないでしょうか?

今日はその1歩先を行くためにアレンジをした時にバンドに「楽譜」や「midi」に加えてバンドへ持って行きたいものを2つ(楽譜とmidiと合わせて合計4つ)紹介したいと思います!



1.楽譜
まあ何と言ってもこれが無ければはじまりません。
僕はpdfで皆に渡した後に人数分紙に印刷して持って行くようにしています。

「各々楽譜ぐらい印刷してこいよ!」

って考え方も僕は好きなのですが、

やはりアレンジャーは「歌っていただいている」と言う気持ちを忘れてはいけないのかなと思うのです。なので自分の楽譜を皆に歌っていただくためにもしっかりと新譜は5人ないしは6人分印刷して持って行くようにしています。


2.midi
「midiで音をとるな!」

って言う厳しい先輩も居ますし僕もその意見には概ね賛同しておりますが、やはりmidiはあるに越した事は無いと思います。midi主体の音とりには反対ですが、音とりサポートツールとしてmidiは非常に便利です。

しっかりと楽譜とにらめっこして、
楽譜から必要な情報を得たら、
それをmidiを通じて耳で確認すれば良いかなと。

もちろんmidiにも限界があるので、
midiはあくまで練習のサポートツールに留めておく事は大切ですが…。

PCで楽譜を打ち込んでいて直にmidiを書き出す事が出来るのに便利なmidiを渡してあげないのはあまりに意地悪かなとも思います。


3.編曲意図一覧
百聞は一見に如かず!
僕はかならず楽譜のpdfとは別に用意した“編曲意図.pdf”をバンドに納めるようにしています。そして初回の練習までに必ず目を通してもらうようにしております。

楽譜にこんな感じでそのパートの意図や狙いを書き込みまくったもの
スクリーンショット 2015-05-24 20.03.26

そして楽譜の最後に編曲にこめたメッセージ
スクリーンショット 2015-05-24 20.05.05

を記載しています。
これで何を思って誰にその音を歌ってもらっているのかメンバーに伝える事が出来ますし、その意図がバンドの共通認識になります。なので練習をしている時も議論がしやすくなるのです。

「ここで盛り上がりたいんだったらこっちの積みの方が栄えません?」

とかね!


4.多重録音音源
お世辞にも上手いとは言えない僕の多重録音の音源を納めます。
ぶっちゃけ音が外れていたりリズムが崩れたりしている箇所もありますがそれで良いんです。

この多重録音の音源は楽譜の次ぐらいに大切だと思っていて、
この音源を聴く事でスキャットのニュアンスや曲全体を通してのダイナミクス、そしてアレンジの全体像が掴みやすくなります。そうすることで初回の練習に集まった際に既に曲の完成像が頭の中に見えている状態で始める事が出来るのです。

そして多重録音はアレンジャーにも大きなメリットが。
誰のパートがどんなパートか事前に把握しておく事が出来ますし、更に全員の音が頭に入った状態でバンド練に臨む事ができるようになります。

特定の個人のパートだけがつまらない。
無理な音飛びがあまりに多い。
歌ってみると意外と栄えない。
人間の音域では無い音が連発している。
アレンジに一貫性が無い。
声でやった時に栄えるのかわからない。

多重録音を事前にしておく事でこう言う初歩的な躓きが無くなります。
なのでバンドに楽譜を納める前に最低限のクオリティを担保した上でバンドに楽譜を持って行く事が出来るようになります。

多重録音ファイルを作るようになってからバンド練で初めて新譜を合わせた際に嫌な汗が出る事が無くなりました。
※たまにスタジオ練の際に僕の多重録音を流し始める輩が居るのですが脂汗ぎっとりになるのでそういうのはやめてください。笑


まとめ
オーソドックスな「楽譜」と「midi」に加えて同じぐらい大切なのが「編曲意図ファイル」と「多重録音音源」になります。

アレンジャーとしてアレンジの意図をしっかりとバンドに伝え、それを演奏の意図にするところまでがアレンジです。

そのためにも個々のパートをしっかりと把握しておく事は大切です。

多重録音は「バンドに完成図を提示する」意味でも「アレンジャーが楽譜を把握する」意味でも大切なものになります。

是非アレンジをする際は、無理の無い範囲で良いので「編曲意図」と「多重録音ファイル」もバンドに持って行くようにしてみてください!

意外とこれだけで初回の練習の質が大きく変わるものですよ!


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