【アカペラ】最小公倍数/最大公約数で刻むパーカス


原曲で打たず編曲に対して打つ
以前サークルの後輩にこんなお説教をしました。

『原曲の完コピとか興味ないから
フィードバックの最中に原曲を流さないでくれ。』

ここだけ抜粋すると僕が悪者みたいですが
バンドのオリジナルアレンジの楽譜で
原曲のドラムの刻みに固執するパーカスには
常々もの申したい
と思いながら楽譜を書いています。

なので今日はその記事でも書こうかと思います。


聴き比べよう!原曲と!

オリジナルアレンジで
原曲をコピーするのはこれぐらい
トンチンカンなことなのです!

もちろんアレンジが原曲リスペクトな場合もあります。
その場合は原曲完コピには当然の価値があります。
しかし魔改造アレンジの場合は原曲コピーは障害です。

パーカスの楽譜ってついて来ない事が多いです。
だからこそパーカスってアレンジ能力が大切なのです!


アレンジの方法論
僕は常に

  1. ベースのリズム
  2. コーラスのリズム
  3. リードのリズム

の最小公倍数または最大公約数を狙って打っています。

全員の縦が揃う場所または
揃うべき場所で必ずバスドラムを入れるとか
クラッシュをしっかりと打つとか

その場で一番細かいリズムは誰のどんなリズムなのかとか
一番大きなリズムは誰のどんなリズムなのかとか
それを共存させるためには自分はどこに音を入れるべきなのかとか

楽譜とにらめっこしながら考えるのです。


PentatonixのKevin
ちなみにPentatonixのKevinはこれがめちゃくちゃ上手いです。

一見するとリズムがガタガタな曲でも
ケビンが1人入る事でバラバラのリズムに
共通項が生まれてしっかりと縦が揃います。

「ケビンはしゅくしゅく言い過ぎ」なんて言われますが
あの「しゅくしゅく」がなければリズムが揃わないアレンジだって沢山あります。

特に多サビ等で敢えてリズムをずらして
カオスな盛り上がり感を出すペンタには
彼のパーカスは欠かせないのです。


アレンジの事故かパーカスの力量不足か
良くも悪くもケビンの登場以来
ヒューマンビートボックスの技をアカペラに輸入することで
今までになかったようなアレンジが可能になりました。

しかしその反面
パーカスがしっかりとアレンジの意図を汲めなければ
アレンジの事故で終わってしまうような楽譜も増えました。

今まではパーカスで一番大事なのはグルーヴと言われていましたが
それに加えて「組み立ての上手さ」ひいては「アレンジ能力」も
パーカスとして重要な素養の1つになっている
ように感じます。


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