【アカペラ】Rag Fairのat the circleから学ぶ編曲テクニック


僕が一番好きなアカペラ曲

何を隠そう僕が一番好きなアカペラ曲はこのat the circleという曲です。

この曲の魅力について書いたら卒業論文と同じぐらいの文字数が必要なので、今日はその中から3つポイントを絞って記事を書きたいと思います。

at the circleから学ぶアレンジテクニックです。


1.言葉の伝え方
まずこの曲の魅力は何と言って

歌詞

です。

サビの字ハモなんか素晴らしいですよね!この曲が収録されたアルバム「circle」に込められた思いを歌っているかのように感じます。

そんな歌詞を伝えるためにこの曲にはちょっとした工夫が施されています。

え?字ハモ?

もちろん字ハモもそうなのですが、それ以上にもっと大事な工夫が入っているのです。

そう!

4分音符

です。

サビだけ4分音符多くないですか?
これたぶんあえて言葉が詰まらないようにしているんだと思います。

音符が4分なので1音1音しっかりと歌詞と音を歌えるようになっているんです。

すごい!


2.イントロ!Bメロ!そしてE!
まずイントロとBメロです。
コーラスが音を渡し合っていますよね!

これはcircleって感じが出る演出です。
このコーラス間でのフレーズの受け渡し美しいですよね!

でもこれだけフレーズを受け渡しておきながら、最後の和音はEなのです。

「あなたはぼくを—」

ここで

ユニゾン

です。

一番最後に歌う一番大事な歌詞を全員でユニゾン。

この演出は鳥肌立ちますよね!

最後のロングトーンは全員Ⅰの和音にあたる「ミ」の音です。

お手本のようなtonicとユニゾンの掛け合わせですね!


3.ユニゾンを引き立てる7th
ラストのEの直前のコードを見ていきましょう。

G#m7 -> C#m7/C# -> C#m7 -> F#m7 -> E

この執拗な7th攻め。
そしていきなり最後はE。

これはうまいですよね!
完璧なまでの誘導です。

しかもアウトロということもあってトップの音は「ソ -> ファ -> ユニゾン」です。

落とし所でトップをステイさせるという基本中の基本がまるでお手本のように完璧に組み込まれています。

ついでに言うとサビの最後の和音もラスサビだけ7thです(Amaj7)。

Eへの布石なのかはわかりませんが、いずれにせよ小洒落ています。


まとめ
どうでしょう!3つに抜粋しましたがこんなに魅力的な曲なんです!

他にもベースのフレーズ毎に作り込みが素晴らしかったり、AメロでBassがlowC#を出さなければいけない理由が隠れていたり、ベルトーン転調の話だったり、いろいろあるのでそれはまた今度需要があったら書かれてください!

みなさん!ぜひ今日の帰り道のBGMはat the circleにしてみてください!

素敵な曲ですよ。


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