【アカペラ】ライブで”出来るようになる”ための3ステップ


突然ですがこれ聴いてください

僕の得意曲であるRespect/Vox Oneのラストの連打です。
僕が4年間命をかけて練習してきた17連打になります。

実は僕はこのRespectと言う曲はBerkanoと言うバンドで歌った最初の曲で、1年生の2月から歌っているのですが、はじめてライブ本番で17連打が納得の行く形で成功したのは4年生の最後。卒業ライブのステージでした。

ちなみに1年生のころの若き僕の自主練の録音です。
かつての自分と言う事ではっきりと言ってしまうと相当終わっています。笑
もはや拍とかリズムとかなんか色々と足りません。
色々と…。

この後間もなく僕の活躍によりこの曲は2年ほど蔵に入ることになります。笑

まあそれが悔しかった事もありこの曲に関しては誰よりも分析した自負があります。
そして練習に練習を重ねる事で、普段の練習では確実に出来きるようにはなりました。

それでも。
3年生4年生になっても本番のステージになると17発打ち切れるか怖くて6連符2個とフィニッシュ1個の13発で代替してしまう日が続きました。

そんな中で。
人が新しい技術を取得するまでには大きく分けて3つのステップが介在すると言いますが、その3つのステップになぞらえて僕が1年生の頃のどうしような無い状態からこの17発打ち切るために踏んで来た3つのステップを紹介したいと思います!



1.”知らない気付いていない”から”知っている・気付く事が出来る”に成長しよう
まずは知らなければ当然出来るわけがありません。
自分が知らない新技術を知る所から始めましょう!

今回の例で言うと

「Respectの最後は6連符を打った後に32分音符に移行して後半に加速している」
「そもそも6連符ってどうやって打つんだ?32分ってどうやったら口が回るんだ?」

なんてところを知っているか否かと言うところです!
僕は1年生のころは最後の連打でスティラーが何をやっているのか完全にさっぱりでした。笑

知らない事が出来る分けないですよね。なのでまず知る所から始めましょう。試行錯誤するのはこの段階です。ここで自分なりの打ち方を見つけて「やり方なら知っているけどまだ出来ない」状態までレベルアップしましょう!


2.練習では出来るけど本番では出来ないに成長しよう
やり方がわかったのならば後はそれが出来るようになればOKです。

この第二段階では「1人なら出来る」「練習なら出来る」「身構えれば出来る」と順に出来るときの条件を緩めて行けると良いかと思います。「自主練なら出来る」から「直前でちょっともたらせたりブレスしたりすれば出来る」になり「バンド練の時なら出来る」になると良いかなと!

そして「バンド練でなら出来る」状態になったらいよいよこの記事のコアの部分。

如何にライブで出来るようになるか、です。


3.如何なる条件下でも出来るようになる
ライブと普段の練習では違う事だらけです。

ライブには

  • お客さん
  • 緊張
  • 会場

などのいつも通りの演奏が出来なくなってしまうための外的要因が沢山あるのです。

ここでもまずは「気付き」が大切になります。
確かに最後の大技17連打は難しいです。6連符の後に32分音符に移行するところでひるんで加速出来ないなんてのはよくある事です。
でも本当に難しいのってこの大技ではないのです。

「難しいのは技そのものの難易度よりも本番でその大技を決める事」

なのです。
先ほども書いたように本番には演奏が上手く行かないための外的要因が沢山あります。それらを言い訳にして「出来なかった」と言ってしまうのは簡単ですが、それではいつまでたっても出来ないままです。

そこで本番を想定した練習をすることをお勧めします!

今回のケースでは僕はテンポが一番ネックでした。
特にこのRespectと言う曲はブリッジのベースソロ開けからの追い込みがカッコいい曲でもあります。なので如何にそこで疾走感を出して追い込んで行けるかが曲を格好良く見せる1個の鍵になるわけです。

またライブになると当然自分も含めバンドメンバー全員のテンションがハイになります。するといつもよりテンポが早くなりやすい傾向が見られます。逆もまた然り、コーラスにも「パパパパパパ」と「パ」を6回言わなければ行けない早口言葉ゾーンがあったりするので物凄くもたつく事も無きにしも非ずです。

「いずれにせよいつものテンポで歌えねえ!」

これが僕の一番のネックでした。

「ならばネックを分析してそれに特化した練習をしようじゃないか!」

と言うのがこの記事のメインメッセージであります。
具体的には僕はあらゆるテンポで最後の17連打の練習をしました。早いと口が回らなくて難しいのは当たり前ですが、逆にスローバラードのようなテンポで打つのも物凄く難しいのです。テンポ60〜180どのテンポでも打てれば大体どんなアカペラ曲に当てはめてもその技術は応用できます。

後は練習に裏付けられた自信です。
どんな時にどんなテンポでやっても出来ればミスをする要因は0になります(突然ラストの部分で客席から火炎瓶が飛んで来たら流石に無理ですが…)。ミスをする要因は0と思えたのなら後は自信を持って演奏するだけ。確実に成功します。


まとめ
オーディション本番やライブ本番でいつも通りに演奏出来なくなってしまう方は、是非「じゃあ本番は練習と何が違うのか?」って考えてみてください。

「オーディションには審査員がいるから緊張してしまう!」

じゃあ物凄く厳しくて怖い先輩に練習を見てもらいましょう!
そしてぼこぼこに言ってもらうようにしましょう!
メンバー同士できつめにフィードバックし合うのも手です!

普段の練習で自分のことを評価してくれる人がいたら確実に審査されることに慣れるはずです。日頃のバンド練の最中もずっと審査され続けるわけですからオーディションの数分感なんて気が楽なものです。それにお互いにお互いを審査することで良い緊張感を持って歌える練習になるのではないかと思います。

しかしお互いに審査し合いながら歌うと楽しめないってこともありますよね!歌を楽しみたいときは少し思考法を変えてみるのもオススメです。審査員に「審査」させるのではなく「聴いてもらう」と言う解釈が出来るような練習をするのです。自信をつけて「オーディションでお披露目するのが楽しみ」ってな状態をつくり出すわけです。そうする事で試写会みたいな気持ちで歌うことが出来たりします。

「なぜ」その特定の状況になると緊張してしまうのか考える事で自ずと根本的な解決策が見えてきます!

是非試してみてください!

僕の次の目標は全て唇でこの17発を打ち切れるようになることです!
※舌を使わずに唇を弾く音だけで連打すると粒立ちが良くなるので聴こえが格段に格好良くなります。

"3"で検索をかけたら出て来たケーキ

“3”で検索をかけたら出て来たケーキ


最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。


コメントを残す