【アカペラ】Pentatonixのアレンジの手法〜PTXが受けた打撃とVoicePlayの躍進〜


PTXのアレンジ手法

この動画で説明されているようにPentatonixの曲の多くは

①ドラムパート
②ベースパート
③コーラスパート
④主旋律

の順にアレンジされます。

ビートが命のアレンジメントなのでパーカス・ベースから入るのも納得です。

そうなった時にAviの脱退はものすごく大きな打撃になるわけです。まず②を歌う人がいませんし、ケビンがお得意のチェロで代替しても彼ひとりでリズムセクションを奏でるためグルーヴの幅も深みも減ってしまいました。


不幸中の幸い〜TONY脱退のVoicePlay〜
Pentatonix世代の有名バンドといえば、The FilharmonicやVoicePlayがあがってくるかと思います!

その中でも今日はVoicePlayを賞賛したいです。

彼らもPentatonixをオマージュしているのでリズムセクションありきな編曲が多いです(実際にアレンジャーはベースかパーカスのどちらかになっています)。

脱退したメンバーがコーラスだったため、編曲の設計に逆らうことなくメンバーの補強ができたのです。

今までのアカペラは声だからこそ奏でられる美しい和音に主眼を置いていましたが、Pentatonix世代のアレンジはHuman BeatBoxだからこそ出せるグルーヴに主眼を置いているように感じます。

喉ベースが発達した今だからこそ、声のベースだからこそ出せるグルーヴ(スキャットや音色を含む)に主眼が置かれているように感じます。

VoicePlayは幸い残ったメンバーに元来のベースとパーカスがいました。

そこにRachel Potterゲストに迎えて歌った今回の演奏は奇しくも元々のPentatonixの構成と同じであり、ベースパートがチェロではダメなことを裏付けてしまうほど良いパフォーマンスだと思いました。


Pentatonix世代以降のベース・パーカスに求められるもの

編曲能力

だと思います。実際に、Pentatonixは練習中にKevinが口を出すことが多いとどこかで目にしました。

基盤となるリズムが彼なので当然ですよね!この手のアレンジで心臓部分になるのは彼のBeatBoxなのですから。

ベースも今までのように「Dm Dm」言っているだけではダメになりました。

ベース・パーカスには一層、主体的に曲の完成図を描いて自分たちのパートを組み立てる技術が要求されるようになったと感じています。


まとめ〜何より時代はLayne〜
VoicePlayのパーカスです。
彼は長年苦労していましたが(悪意を込めた言い方をすると彼は時空を歪めるリズム音痴なのです)、遂に彼の時代がきたのではないかと思います。

曲を彩るBeatBoxの技術
曲を組み立てる編曲力
隣にいる頼れるベーシスト

彼はPentatonix世代のアレンジで成功するために必要な素養を全部手にしていると思うんです。

少なくとも、パーカスオタクにそう感じさせる程に最新の彼の演奏は素晴らしかったです。

▼最新の演奏

▼最新ではないがこれも良い

▼でも相変わらずこういう曲は苦手らしい

※その代わり(?)カステルッチ先輩のA1が炸裂します。


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