「コミュ力」や「資格」は二の次?


目上の人と話すと新しい知識と出会うことが出来る。
そして視野も一気に広がったりするものだ。

僕は今大学4年生になり、基本的に”目上の人”として振る舞う機会がほとんどである。

そんな時に思わぬ質問や相談が後輩から飛んでくることもある。今日は自称「コミュ障」で「資格も何も無い」と悩んで居た後輩に話して来た話をちょっと紹介したい。


僕も他人から聴いた話なので借り物になってしまうのだが、コミュ力や資格よりも広く深い思考こそが大切だと思っている。

コミュ障や資格が無いことよりも、思考が浅かったり狭かったりすることの方が時に致命的になるのではないかと僕は最近思うようになった。


「例えばサークルライブのおいて音響班のリーダーになった。その際に音響班がやらなければならないことってなんだろうか?」と後輩に問いかけてみたところ彼は見事に模範的な間違いをしてくれた。

  • 演奏中のオペレート
  • 機材設営等の準備
  • バンドのマイク練習

これが所謂浅い思考になってしまう。

他にも「シフト組み」「マイクの洗浄」「ケーブルの修理」等目に見えにくい仕事も沢山裏にはある。こういう深層部までちゃんと掘り下げて1つのことについて考えて行くのが垂直思考の例である。


しかし一カ所で掘っていても周りが見えてなければ意味が無い。

例えば「シフト組」だったら、もしも複数の班に所属している班員が居たらその人のことについて考えなければならない。そうすると音響班を離れもっと広い視野で全体を見渡す必要が出てくる。

僕はこの全体を見る力がめちゃくちゃ大事だと思っている。


例えば僕は接客班に居たが、接客班は会場入り口やチケットブースの装飾も任されていた。

そんな接客班に与えられた予算は50000円。しかし本番2週間前に急遽音響設備(アンプ)に不備が見つかり予算を30000円まで削減できないか?とトップから言われてしまったとする。

ここでどう出るか考える際にこの全体視野が活躍する。
まず考えてみよう。600人が入る会場でライブをするとする。一番必要なものはなんだろうか?おそらく6人編成のアカペラバンドのメンバー全員が使えるだけの本数のマイクと音を出す為の機材一式である。かっこいい舞台も綺麗な照明もイカした映像も、アカペラのライブでは音が一番大切なので音が聴こえなければ何も意味が無い。つまりライブを行う際に一番大切な音響の道具の為に予算を削減することを拒んでいるようでは周りが見えているとは言えない。


自分がリーダーをやっていると自分がリーダーをやっている班が可愛くて仕方が無い。だからこそ周りが見えなくなってしまう。

しっかりと優先度を考え、何が本当に必要が見極め、そこから一個一個解決していくには広い視野が必要なのである。そしてその班の中で何かをやって行く際には一個一個ちゃんと漏らすこと無く最深部まで掘り下げて考えられる垂直思考が大切になる。


人前に立つ際に、人と議論を交わす際に、自分の考えをアピールするさいに、「コミュ力」や「資格」以上に大切なものってなんだろうか?

僕は「広くて深い物の見方」だと思う。


最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。


コメントを残す