【就職活動】裁量権に憧れる学生へ!〜裁量権とは諸刃の剣〜


「弊社は若いうちから裁量権の大きな…」
こんな言葉に憧れを抱く就活生は少なく無いのではないでしょうか?

僕がベンチャー気質の強い企業に入社した理由の1つがこれでした。若いうちから裁量権の大きな仕事を沢山任せてもらう事で、沢山経験を積んで勉強したい、と思ったのが今の会社を選んだ理由の1つです。ただし、最近いろんな人と話したり、自分が実際に裁量権の大きな仕事をしていくなかで、「学生の時に思い描いていた裁量権と実際の裁量権ってちょっと違うな」と思ったので記事を書きたいと思います。


裁量権とは何か?
僕は裁量権とは「仕事を自分の考えによって処理できる権利」だと思っています。

もちろん、裁量権が与えられるとは言えど対人調整は必要です。周りの意見を無視して良いと言う意味ではありません。しっかりと自分で考えて、周囲の理解を得る事が出来れば、自分の考えによって仕事を処理して良いのが裁量権だと思うのです。

しかし、これだけが裁量権では無いと思うのです。


責任をとる義務
裁量権は

  1. 仕事を自分の考えによって処理できる権利
  2. 自分のミスは自分で責任を取る義務

の2つが表裏一体になったものです。

僕もそうだったのですが、「裁量権」と言われると前者だけをイメージしがちです。しかし、当然権利が与えられる分、負わなければならない責任も大きくなります。自分の裁量でミスが発生した際には、当然自分で尻拭いをする必要があるのです。

「自分の考えによって処理する権利」を与えられる代わりに、「自分のミスの責任をとる義務」を負うのが裁量権だと思うのです。


だからこそ成長する
僕は、だからこそ大きな裁量権が与えられる会社で働いてこそ、成長すると思っています。

仮にあなたがApple社の社員だったとしましょう。

あなたはiPhone8をデザインしました。あなたの「考え」は市場のニーズとマッチし、iPhone8は爆発的に売れました。

しかしそんなある日、事件が起きます。売り出したiPhone8のバッテリーが充電中にあり得ない高熱を帯びてしまい、自然発火することがわかりました。家事等のリスクが想定されるため、回収するのが懸命でしょう。

さて、あなたならどうしますか?

これが裁量権です。

裁量権の大きな会社ではあなたが主体的に、「隠蔽するのか」それとも「素直に謝って回収するのか」、対処法を決めなければなりません。また回収するとなったら「バックアップはどうするんだ!」「金返せ!」「いつiPhone8は再リリースされるんだ!」などなど問い合わせやクレームが殺到するでしょう。この問題に対する対策を打って、打った対策の行く末に責任をもつのもあなたです。

大きな裁量権って必ずしも都合の良いものではありません。

ただし、こういった逆境に追い込まれた時に、助け舟が無ければ自分でどうにかする他ないですよね。そこでもがき苦しむ事で、一皮むけたオトナになれるのです。


まとめ
裁量権が与えられるからには、それ相応の責任もついてきます。

しかし、その責任の大きさが人を成長させると僕は思っていますし、現に大きな責任のある仕事を任せてもらえるベンチャー企業につとめたからこそ成長できた部分ってあると思っています。

裁量権に魅力を感じたときは
①それに付随する責任について考える
②ついてくる責任をポジティブに捉える

ことで、「裁量権」と言う言葉に対して入社後に感じるギャップを減らせるのではないかなと思います。


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