SEの転職市場。


僕の高校時代からの友達は皆ユニークだ。

筋トレが趣味のシスコン、自転車で日本縦断を試みる輩、北海道に行ったきり音沙汰の無いやつ、カビの生えた部屋でキノコみたいな生活を送っているやつ。本当にみんなユニークだし、各々が各々のやりたいことをとことんやっていてみんな凄い。

その中でも特に関わりの長い北海道に行った男とは高校時代は毎年3月に2人で旅行に行っていた程仲が良い。
2008年は京都へ
2009年はママチャリで熊谷へ
2010年は大阪へ
2011年は姫路へ行った


そんな彼は現役で大学合格を果たしたのでこの春から社会人としてスタートを切る。

そんな彼と久々にメールのやりとりをしていたのだが、そんな彼から「SEになるんだったら転職前提の就活は気をつけろ!」とアドバイスを貰ったので紹介したい。


ちなみに思い切り主観全開で言ってしまうと僕は彼をめちゃくちゃ尊敬している。

彼の勤勉さやそこから来る知識の量、今後の流れを読む力は別格である。空気は読めない男だが、世の中の流れを読む事が出来る。そんな男が「SEの転職」に関して語るものだから耳を傾けてみた。


彼曰く、プログラミング能力によほどの自身が無ければ転職前提の就活はしない方が良いと言う。

彼が挙げた理由は2つだ。


  • 基本的に転職は労働市場の需要と供給で決まるが、供給側が今後増える可能性が高い。人件費が安価なアジア諸国にアウトソーシングが進みダンピングを食らう可能性が高い。需要は国内市場が縮むからきつい。
  • 言語。会社で使う言語が市場で評価されるものかはわからない。そもそも一般的にスキルが陳腐化するのもはやい。プログラミングスキルだけで数年後労働市場でcompetitiveになろうとするのは控えめにいってリスクがでかすぎる。

と僕に忠告してくれた。


彼はせめてものフォローとして「要件定義とかは日本語じゃないと出来ないから、上流なら良いんじゃないかな?」と付け加えてくれたが、凄く一理ある。

ぶっちゃけグローバル化が進んでいる世の中で、要件定義をこの先日本語ですることって果たして本当に必要だろうか?英語で要件定義しても良いのではないだろうか?


正直僕は就活を始めた時にエンジニアにはなりたくなかった。

言語の変わり目で一気にバッサリ切られたり、インドや中国の優秀な人材が安い人件費で市場に傾れ込んで来た時に自身のスキルでは日本で暮らせるだけの給与を貰いつつ生き残れないと悟ったからである。


別にそれはウィザード級のハッカーでも同じで、同じスキルで人件費が違えば当然安い方をとるに決まっている。これからのご時世絶対にプログラミングスキルに+αが必要なことぐらいわかっている。わかっていた。


僕はプログラミングスキルを敢えて+αに扱うことでエンジニアとしての可能性が伸びると思って居る。

コードを書くときも結局は最終的に上流に行けば、自身がゴリゴリ書き続けると言うよりは本当に細かいところは下請けの企業に任せる事が多くなるだろう。そうしたなかで本当に大事なのは「頭」である。


よく「IT土方」と言う言葉を耳にするが、「工事現場の土方」の用にゴリゴリと指を動かし続けるのではなく、「ゼネコン」の用にちゃんと町づくりやデザイン・設計をする。そちら側にまわることがこれからは大切なのでは無いかと思う。


そして時代は1秒1秒流れている。
デザインや設計をするにも日本に固執してはいけないように思える。

しっかりと世界を見て、世界の中でじゃあ自分はどうやったら生き残れるか考えて生きたいものである。


貴重な考えるきっかけをくれた友人には感謝している。


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