角聖子さんという方のピアノのアルバムです。
確か僕が小学生の頃から家にあったものです。あれから15年ぐらい、もうすっかりアラサーのおっさんですが僕は未だにこのアルバムを毎月のように聴いています。
いつ聴いてもその時々で癒しや気づきを与えてくれる素晴らしいアルバムなのです。
今日はこのアルバムの15曲め「TSUNAMI」について書きたいと思います。
この曲はみなさんご存知の通りJ-POP(POPというと怒られそうですが)が原曲です。
それをピアノ向けにアレンジして弾いているのですが、これがまた美しいのです。
Aメロを弾いた後にA’でメロがオクターブ上がるのです。
これってピアノならではの魅せ方だと思うんですよね。サビで主旋律をオクターブで鳴らしてみたり、同時に鳴らせる音数が多く、奏でることができる音域が広いピアノだからこそ出来る表現がふんだんに組み込まれているのです。
ただ、ピアノ1本で勝負しているため、なんだかんだ音の数にも音域にも制約はあり、その枠組みの中で最適な組み立てをしているからとっても美しいのだと思います。
当たり前ですが原曲から音数が減っているので、本当に必要な音だけに洗練されているのです。
それでもピアノだからこそ出来る美しい表現で僕の心に癒しと安らぎを与えてくれる素晴らしいアレンジです。
これってアカペラアレンジに似ていませんか?
アカペラも音の数や音域に制約がある中で、本当に必要な音だけに洗練して演奏する必要があります。
また十人十色得意な声域は異なるのでいろんな音の組み合わせができますが、人の声の限界値を超えることは難しいです。
じゃあ例えばアカペラで同じことをしたらどうなるのか?
オクターブでのハモりはTPOをしっかりと考えれば好手になりますよね!メロでオクターブを変えるのも演出次第ではとっても映えそうです!
このアレンジなんかブリッジの4thの使い方が秀逸で好きです。
アレンジの参考になるのってアカペラアレンジだけではありません。
ピアノだって、ギターだって、バイオリンだって、楽器の特性を踏まえてアレンジを楽しむことで絶対に何かしらの気づきが得られます。
アカペラの面白さの1つは、声でいろんな楽器に化けることができるところだと思っています。
じゃあ、どんな楽器に化けたときにはどんな魅せ方が出来るのかインプットを増やしておくとより音楽が楽しめるのではないでしょうか?
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