J-POP編曲をするときに、原曲が好きであれば好きであるほど原曲リスペクトになることが多くなると思います。
その時に「楽器をそのまま楽譜に起こしてしまうと大変なことになる」ので今日は記事を書いています。
「原曲リスペクトの編曲をするな!」と言うわけではなく「アカペラで演奏する意義が考えられた編曲をしよう!」と言う趣旨の記事になります。
まず大前提として、原則アカペラで同時に鳴らせる音の数はメンバーの人数分の音です。
つまり、J-POPをアカペラで演奏しようと思ったらデフォルメ化が必須になります。
原曲リスペクトも大切ですが、原曲リスペクトをしたいのであればしっかりとどの音を拾うべきか考えないとただ「うー」とか「あー」とか言っているだけの楽譜になってしまいます。
また音の流れを意識しないと「並行五度」が発生しやすいのもJ-POP編曲の特徴です。J-POP編曲では無いですが、VoxOneの楽譜を眺めている限りでは「並行五度になりそうなところはあえて音を被らせて回避」しています。
おそらく「並行五度」になるぐらいなら「音かぶりで避けた方が良い」と言う判断なのだと思います。音の取捨選択には細心の注意が必要です!
かっこいいコーラスフレーズ良いですよね!
でもそれって本当に声でやらなきゃダメですか?
ギターで弾いた方が栄えるならばギターで弾くべきですし、ドラムを叩いた方が栄えるならばドラムを叩くべきですし、ピアノを弾いた方がかっこよく仕上がるならピアノを弾くべきです。
あくまで声は選択肢の1つでしか無いのです。
ここを意識できて入るアレンジャーの楽譜は聴いていて心地の良い楽譜が多いです。
原曲と同じことを声でやるのであれば、楽器で原曲を再現した方が良いのです。わざわざ楽器で完成しているものを、声を使って再構築するからには何かそこに一工夫したいものです。
原曲が好きな人に限って原曲を再現したがりますが、本当に原曲が好きなのであれば、再現するだけではなくアカペラナイズするために一工夫欲しいなと思います。
編曲をするためにはルールを学ぶ必要があります。
僕がオススメしているのは「和声」の本を買って読むことです。
音楽もスポーツと同じです。
サッカーを楽しむためにはサッカーのルールを知らないと楽しめませんよね?
それと同じで編曲を楽しむためには編曲のルールを知らなければ楽しめません。
自分が良いなと思った表現でもルール違反だったら意味ないですよね!
ルールを犯さないためにも、どこかで勉強してしまうのが吉だと思いますよ!ルールなんて知ってるか知らないかの差なので知っているに越したことはないです。
- 音の取捨選択が秀逸
- 楽器では出来ない表現ができている
- 音楽のルールが守られている
これが出来ているだけでアレンジの質がガラリと変わります。
これからアレンジしようと思って入る方、アレンジに行き詰まって悩んで入る方は、是非この3つを実践してみてください!
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