【アカペラ】審査員の仕事は審査をする事じゃなくて審査の観点をつくる事


審査員シリーズ
mokabuu.comのアカペラ記事は

奏者紹介シリーズだったり
編曲のテクニックシリーズだったり
何個かジャンルがあるのですが今日は

「オーディションの審査員シリーズ」
の記事を書きたいと思います。

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審査員の仕事とは?
さて。
皆さんは審査員のお仕事って何だと思いますか?

審査の結果に不満を持つ人達と話す度に
「主観で審査をする審査員」が多いなと感じます。

例えばバンドがMCで「オリジナルアレンジで…」
言っているにも関わらず「原曲では…」と言い出したり
酷い時には「この曲をカバーしてるここのプロは…」と言い出したり。

古今東西そんな話が絶えないので
今日は僕が思い描く理想の審査について
記事を書きたい
と思います。


審査員は基準をつくるプロであれ!
僕は審査員の仕事は
誰が審査しても同じ結果になるような仕組みをつくること
だと思います。

事実1回の審査で60曲70曲聴いていて
1曲目と70曲目どっちがハモっていたかわからないでしょう。

普通の人ならば70曲も
アカペラを一気に聴いたらゲシュタルト崩壊おこすかと思います。

だからどんな状況でどんな曲を聴いても
自動的に基準に当てはめて審査を行えるようにするための
仕組みづくりが大事
なのです。

審査員の仕事は言い換えると
「審査の観点表づくり」
なのです。


観点をつくる上での注意点
と、言う話をするとこんな事を言う人が居ます。

僕「パーカスの評価が低いけどどういう評価したの?」
「パーカスの審査の観点は音がちゃんと鳴っているかです。」

これは観点じゃないです!!!

大事な事なので
もう一度書きます!

これは観点じゃないです!!!

だって音がちゃんと鳴っているって何ですか?
これって審査する人の好き嫌いによって基準が異なるのではないでしょうか?

音色の好き嫌いは審査の観点じゃなくて弁論会の議題です!

観点として置くとしたら

  • ドラムの理想型と言われる音量バランス(バス6:スネア8:ハイハット1)で演奏出来ているか?
  • カウントしたテンポで曲に入っているか?
  • 曲中に明らかに不自然な拍飛び(基準としては半拍以上の拍飛び)が無いか
  • etc…

などのように「誰が審査しても同じ結果になる観点」であるべきです。


審査員の仕事
僕は審査員の仕事とは

100人がそのシートを見ながら
演奏を聴いて点数をつけていくと
必ず同じ結果になるような観点をつくること

だと思っております。

しかし毎回審査のレベルは異なるため
100人が聴いて100人が点数をつけた際に
同じ結果になるような観点をつくるのは相当むずかしい
です。

しかも当然審査なので
点数をつけた結果みんな100点満点ではダメなのです。
演奏に優劣がついてはじめて審査として成り立つのです。

そういった意味で観点をつくるのは非常に難しいです。
だからこそ、そこが審査員の腕のみせどころだと僕は思います。

少なくとも
個人の好き嫌いの好みだけで審査をするならば
審査員をたてるのではなくサークル員全員で
好き嫌い投票をするべき
だと僕は思います。

その方が母数も大きくなる分
好き嫌いアンケートとして正確
かなと!


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