【アカペラ】耳の良い人は危険!歌うときは今の音を聴かず次の音を見抜け!


極論を書きます

「自分の音感に頼らずにちゃんと理論を勉強して欲しい」

これが今日のメッセージになります。
今日はこのメッセージを伝えるために極論を書きます。

極論になるので賛否両論あるでしょうし、
僕もこれから書く記事の内容全てが正しいとは思いませんが、
あくまで極論として捉えて、

自身の音感に頼っている方にとって
是非一度考える機会になれば良いなと思います。


JAM SESSION
以下の動画は僕が今から2年前、
アカペラサークル4年生の時に遊んだものになります。

楽譜や事前準備は無しに、
その場で「即興」で合わせるのにハマっていた頃の演奏です。

▼ベースパーカス

▼トリオ

凄く安い演奏になってしまっていますが
プロのものだとVox Oneさんのものなんかが
凄く高尚で僕は好きです。

▼Vox One


一瞬の差が大きな差になる
僕は即興になれるまでかなり時間がかかりました。
と、言うのもある一定の時期まで「大切なこと」に気付いていなかったのです。

僕はアウトプットはダメダメですが、
インプットにはかなりの自信がありました。
勿論聴音の練習はし続けましたし、
採譜も数をこなし鍛えてきた自負もありました。

しかしそれが仇となっていたのです。

▼今なっている音を聴いて歌う人
今鳴っている音を聴く
 ⇒ 脳が音を知覚する
 ⇒ その音を元に考える
 ⇒ 考えた音を出す
※結果 0(今) + 1(反応までの時間) = 1(音が出る瞬間)になる!

▼次に鳴る音を予測して歌う人
次の音が見えている
 ⇒ その音にあわせて音を用意する
 ⇒ 用意した音を出す
※結果 -1(見切った時) + 1(反応までの時間) = 0(音が出る瞬間)になる!

そうなんです!
聴いてから歌うと物凄くラグが出るのです!

そして見切るのが早ければ早いほど用意の時間も増え
後手後手に追われることがなくなります。

※-4(見切った時) + 1(反応までの時間) = -3(猶予)

先を見切って先読みして音が出せるので
ラグも生まれずタイミングもズレなくなります。
これは即興演奏では必要不可欠な技術です。

▼失敗例(全て後手後手)

参考:【アカペラ】ボイスパーカッション – 演奏中の頭の中【Respect】

▼成功例(次を予測出来ている)


コードやリズムの知識が可能にする先読み
先読みをするには

知識

が必要不可欠です。

経験からくる知識でも良いですが
ここでは勉強によって得られる知識を強く勧めたいです。

「ドーソーレー」

と来たら次は何の音がくると思いますか?
ここで「ド or ラ」と答えたアナタはJAZZマニアです!

じゃあ最後の「レ」のコードが

「レ->ファ->ラ->ソ#」

と弾かれていたら次は何のコードが来ると思いますか?
耳に頼っていると次に鳴る「ラ」の音を聴いてから
慌てて反応することになるのです。

「Ⅱ -> Ⅴ」の進行を知っていれば
ラの半音下の音が弾かれた時点で次は裏切りの「ラ」が来るので
焦らされることはある程度容易に想像出来ます。


経験による先読みも大事
とは言え、耳の良さも大切な要素の1つです。
そもそも音が聴き取れなかったら
次を予測することすら出来ないのですから。

なので耳を鍛える訓練も怠らないでください。

そして「勉強」も大切ですが
普段のバンド練での経験も大切です。

バンドのピッチが安定しない時に「戻すのか戻さないのか」等
日頃からの慣れが無いととっさに対応なんて出来ませんし
その都度その都度聴いてから直すのはキツいものがあります。

だって6人のバンドでそれぞれが
自由気ままに思うがままに直したり直さなかったりしたら事件でしょう。

長年同じバンドで歌い続ける意義でもありますし
メンバーの声を日頃から聴き合って
それぞれの癖を知っていないと出来ない芸当です。

これも大切な「経験」により見抜ける「次の音」です。


まとめ
耳が良すぎると聴いて直す癖がつきがちです。

勿論周りの音を聴くのは大切なことですし、
周りを聴いてあわせるのは褒められるべきことです。

ただし!

是非それが出来るようになったら
まだ聴こえない音まで聴き取って
そこに対してアプローチ
出来るようになると

音楽の幅が広がるかと思います!


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