【アカペラ】音源審査の音源にリバーヴをかけるとミスを誤摩化せる?


空間録音だとミスを誤摩化せる
「空間録音で録るとミスを誤摩化せます!」

「リバーヴを深めにかけるとミスが目立たなくなります!」

等々。

本当に悲しいことですが
毎回何かしらのオーディションが近づくとこう言う議論が絶えません。

出身サークルの審査だったり
他サークルの審査だったり10回近く色んな立場から
アカペラの審査に携わる機会に恵まれて来ましたが
その中で僕が音源審査で思った事を少し記事にしたい
と思います。

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残念な演奏と素晴らしい演奏
まず果たしてリバーヴをかける事で
本当にミスが誤摩化せるか否かの議論をする前に
リバーヴが何のためのエフェクトなのか考えてみましょう。

僕は音源審査の音源に
リバーウをかけることを否定しているわけではありません。
寧ろ推奨すらしています。

ただそれが何のための行為か
考えてくれって言うお話をしているのです。

聴衆によりよい音を聴いてもらって
より自分たちの演奏を届けるための手段としての
リバーヴなら良い
のです。

ミスを誤摩化すために
修正液をベタベタ塗るようなリバーヴは論外です。

そんなん音源審査でわかるのかって?

わかります。

ミスを誤摩化すためのリバーヴと
より良い音を聴かせるためのリバーヴには
明確な違いが1つだけあります。

かけすぎかそうでないか

です。


そもそも誤摩化すってどういう事なのか?
そもそもミスを誤摩化そうとしている時点で
オーディションの結果って見えていると僕は思うんです。

理由は2つあります。
①演奏に自信が無いのが自明であるから
②審査員がそこまで馬鹿じゃないから

です。

①自信がない
誤摩化すときってどんな時ですか?

仮に完璧な演奏が出来て
自信満々の音源がとれているのに
誤摩化そうとしますか?

しないでしょう!!!

わざわざそんなグレーなことしなくても
受かるのであればそんなことしないはずです。

誤摩化している音源を出すって言うのは
「我々今回の音源に自信無いです。」
って宣言しているようなものです。

②審査員は馬鹿じゃない
みなさん審査員ってどんな人に頼みますか?

まあ例外も勿論ありますが
多くはアカペラに精通した人でしょう。

じゃあ仮にお風呂場で歌ったような
リバーヴを曲にかけたとしましょうか。
審査員は和音聴き取れなくなると思います?

ならないでしょう!!!

聴こえますよ。
すんごく聴き取りずらくなるけれども
ちゃんと聴いてますよ。

もっと言うと
雨の日も外で歌ったりしているんだから
そんなお風呂場効果で誤摩化せるほど甘く無いです。

お風呂場音源は
リズムが感じにくくなくなって悪印象を与えて
和音が聴き取り難くなって悪印象を与えて
自信の無さをアピールするだけです。


それでも騙された時に感じる事
それでも功名に音源を作り込む事で審査員の耳を騙す事も可能です。

スタジオに入って
がっつりエフェクトかけて録音して
上手にピッチ補正して時間をかけてつくられたら
流石に判断出来ない時だってあります。

でも実地で見れば全て分かります。
寧ろ音源とのギャップが生まれるだけなんです。
リアルな演奏を聴いた時に。

そういうときに審査員が感じるのは決まって1つです。

がっかり

です。


まとめ
嘘をつくのに時間を使うぐらいなら練習に時間を
誤摩化すぐらいならば今の自分たちの想いを全力で

出来ない事を出来ると言って
知らない事を知っていると言うほど
かっこ悪いことはないです。

泥臭くたって
たとえ少し失敗してしまったって
嘘をついても何も伝わりません。

怖いのってミスがバレることではなく
歌にのせた想いが届かないことじゃないですか?

自分たちに自信をもって最高のパフォーマンスをして
どうやったらその最高のパフォーマンスが余す事無く
伝わるか考えて録音を行うと最高に綺麗な録音が
録れるのではないかと僕は思います。

お風呂場で歌ったような音ではなく。


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