【雑記】マスコミをマスゴミと言う前に。


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今facebookに話題になっている記事があります。

参考:ゲスの中のゲス

これの記事を「喜ぶ下衆は確かに居ると思うけれど自分はマスコミが下衆になる免罪符にはならないぞ!」と批判する投稿が多く見られたので、この記事に賛同する立場から記事を書きたいと思います。



実際に僕もマスコミの行き過ぎた取材にはドン引きしております。
僕は小学校5年生の時に海を渡りアメリカの現地校に転校しました。言葉も常識も通じない環境に放り込まれた僕の癒しは朝晩のテレビでした。朝は何故かフジテレビのニュースが放映されており、それを見ながら朝食を食べていた頃を思い出します。

ある朝ニュースを見ていると「殺人事件」被害にあった遺族の方の家に押し掛けて取材している様が放映されておりました。その時です。僕は小学校5年生ながらに、何故犯人ではなく被害者の名前や顔が放送されるのか?また何故このように遺族の気持ちも考えずにニュースをバラエティー化するのか?と疑問に思い不快なおもいをしました。


それでも今あれから10年以上たち成人したからこそわかる事もあります。

NHK以外の局いわゆる民放はニュースをバラエティー化しなければならない理由があります。NHKは放っておいても収益は入ってきます。ニュースの最中に堂々と番宣したり、同じ番組を何度も使い回したり、いい加減な企画を立てて大ゴケしても市民からお金を集める事が出来ます。

しかし民放は違います。
スポンサーをつけ、CMを出してもらい、お金を得なければ収益は得られません。収益が得られなければ放映権を獲得したり、ドラムを撮影したり、バラエティーを企画することすら出来ません。ここがニュースをバラエティ化しなければ行けない理由の1つなのだと僕は思っております。


そしてバラエティ化するだけではダメなんです。
スポンサーを得るためには視聴率が生命線です。バラエティ化は視聴率をあげるために1つの手段でしか無いんです。

「他よりも早い。」
これも視聴率をあげる1つの手段です。インタビューをひと月待つと言う法律でもあれば別ですが、そうで無い限り別にその情報が求められていようが求められていなかろうが、そこはマスコミ業界にとって1つの「勝負所」になります。


確かに「世間がもとめるような話」と言う書き方には僕も引っかかります。求められてはいないと思うんです、コメントまでは。事実だけで良いと思うんですよ、亡くなたって言う。もはやNHKのように自動的にお金が入ってくるシステムならばその事実も報道しなくて良いと思うんですよ。

それでも「一ヶ月待つ」と言う事が出来ない理由もわかります。意地でも視聴率を稼いでスポンサーを得なければ自分たちの明日が無いわけですから。

問題になっている記事にも書かれているように「本当に難しい」と僕も思います。


江戸時代、歌舞伎役者は顔をかくして街を歩いていたと言います。
今でもサングラスで顔をかくして街を歩く芸能人が多いと聴きます。

有名人になればなるほど、自分に付加される価値は増え、自分の行動1つ1つが価値のある売り物になって行きます。視聴率を稼ぐネタになるわけです。

自身に付加価値をつけて自分を売ると言うのは思ったよりも茨の道なのかも知れませんね。


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