STAP細胞の問題をめぐって一躍有名(?)になった小保方晴子氏がNHKの取材班に執拗に追いかけまわされて怪我をした問題を踏まえてです。
小保方晴子氏、NHKに抗議 「長時間追い回され軽いけが。精神的ショック」
エスカレーターの前後を塞いだりトイレにまでついて行ったりもはやストーカーですよね。
ちょっと問題を起こして有名になってしまったとはいえ、一般市民である一介の研究者をそこまで執拗に追い回すのはどうなのかな?と僕は思います。
でもこう言うストーカーまがいの取材だけが問題なのでは無いと思います。
最近ニュースのバラエティー化があまりに激しいのではないかな?と思います。
今から10年程前僕がアメリカに住んでいた際に放映されている日本のニュース番組は「フ○テレビのニュース」ぐらいでした。
当時僕は中学生ながらにそのニュース番組に「胸くその悪さ」を感じずにはいられませんでした。
遺族の家に押し入るように取材に押し掛けたり、殺人現場をさもスクープかのように報道したり、完全に遺族のことを考えていないニュースでした。
「視聴率をかぜぐ報道のネタ」として事件を扱っていないのが全面に伝わって来たのです。今回のNHKの事も同じです。「視聴率を稼ぐためのネタ」としてしか小保方さんを追いかけていないからそう言う事になるのではないかな?と思います。
また小保方さんの肩を持ち彼女の味方をする報道があまりにも少ないのが気になります。
STAP細胞の存在については現在検証中であり、なぜ検証中にも関わらずその検証を邪魔するようなことをし続けるのか理解できません。
彼女の言い分を十二分に聴いた上で制作された報道が存在せず、逆に彼女を責め立てるような報道ばかりされているのが気になります。正義の味方と悪者の二極化って小さい子供向けのヒーロー戦隊番組じゃないのですから。
そんなに執拗に追い回すとは。
彼女は殺人犯やレイプ魔なのでしょうか?甚だ疑問です。
しかしながら、これは一概にマスコミだけの問題とは僕は思いません。
ニュースを見ている国民にも問題があるのかなと思います。否定する気は無いですが以前に比べて電車の中で経済紙を読んでいる男性が減ったなと思います。最近電車の中やiPadの画面で見るのは経済紙ではなく、スポーツ新聞だったりまとめサイトだったり。
大学生になって思ったのはニュース離れがあまりに激しいと言う事です。
かくいう僕も高校受験の頃は閣僚の名前を全員あげることが出来たのですが、今閣僚の名前を全員漢字で書き出せと言われても出来ません。
純粋にニュースを見なくなりました。
今は文明の利器の力で、テレビや新聞でニュースを見なくてもニュースを見る事ができる機会が増えて来ています。
それこそこのmokabuu.comも1つのメディアです。
iPadやiPhoneやPCでmokabuu.com見てくださっている皆さんは、今メディアから情報を取得していると言えます。これって10年前に比べたら明らかに増えた機会ですよね。
特に今は小中学生も携帯電話を持つようになっている時代です。
欲しい情報が欲しい時に手元の端末で手に入る。ニュースはwebで見る事ができる。当然テレビや新聞からも離れて行くと僕は思います。
特に電車の中等では新聞に比べiPadのほうが格段にかさ張らないため便利です。
しかしこの「文明の利器」によって失われたものもありますよね。
新聞紙の巨大な紙面では、意図せずとも興味のない情報も目に入ってきましたがiPadの小さい画面では新聞の時に比べると目に入ってくる「+αの情報量」は格段に減っていると思います。
また単純に文章のみを読む力やバラエティーやドラマではなく事実を淡々と伝えるニュースに対する耐性が減っているのかな?と思います。
「飽きる」「退屈」「わくわくしない」
果たして本当にそうでしょうか?
挿絵が無くても、白黒でも、面白い文章は面白いです。
字体の大きな挿絵ばかりの本が増えた気がします。
これって純粋に国民の文章を読む力が激減している一個の証拠なのではないかな?と思うと怖いです。
ラジオの衰退やテレビのバラエティー化も、そういった国民から視聴率をとるために行っているのかな?と考えると一概にマスコミだけの責任ではないような気がします。
新しい物が出来た時には必ず新しい問題が発生します。
都会が発展した事で地方が過疎化し「都会」と「地方」と言う概念が産まれてしまう等の例があげられます。
これを期に今一度「メディアのあり方」から見直した方が良いのかもしれません。
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2 comments to this article
みき
on 2014/07/26 at 06:42 -
おっしゃることは理解できます。
ただ小保方さんについては、貴殿の理解に問題があるように感じます。
科学ニュースをちゃんとお読みでしょうか。参考までに、これなど読んでみて下さいね。
http://critical-thinking.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-7be7.html
mokabuu
on 2014/07/26 at 07:14 -
コメント、そしてご指摘の程ありがとうございます。
そして貴重なリンクもありがとうございます。読ませていただきました。
ただ一点気になりましたのが、こちらのリンク先でもキーワードになっているように「研究者」が小保方氏に厳しいのは理解出来るのですがマスコミが大々的にとりあげて、国民の敵かのように扱う報道はいかがなものかなと思うのですが、いかがでしょうか?
日本の大学の学位への信頼に関わる問題であることには変わりはないですが、それも過度の取材をして良い理由にはならないと思います。研究を行って行く中で「万が一」と言っていたらキリが無いのは理解しております(万が一象が空を飛べたら、とか言いだしたらキリがないですものね)。だからといって、小保方さんが自身の研究を再開された際に目くじらと立てる必要も無いのではないかな?と僕は思います。言ってしまえば、学位をきちんと取り消した上で放って置けば良いと思うのです。叩かれるのならば小保方氏ではなく、早稲田大学のほうなのではないかな?と僕は思うのですがいかがでしょうか?