via にゃ〜速
電車で妊婦が具合悪くなって床座ってんのに誰も助けなくてワロタwwwwwと言うスレに衝撃を受けたので記事を書きました。
以前高校3年生の時に友達と別れ帰宅している途中に電車内で椅子から崩れ落ちるように倒れてしまった男性のことを思い出しました。たまたま乗り合わせていた1人の会社員の方が「おい!これやべーやつなんじゃねーのか!」と叫んで男性に駆け寄った事により車内が一体化してどうにか電車をとめて救護にあたることが出来たのですが、その後の男性の生死は不明です。
その男性は椅子から崩れ落ちる10分程前から様子がおかしく事前に声をかけようと思えば声をかけられたわけです。もし彼が亡くなられていたら自分がしたこと(彼に声をかけなかったこと)は殺人なのではないかと思い数日自身の行動を後悔し鬱ぎ込みました。
そして自分がもし男性だったらと考えた際に「苦しんでいる時に誰も手を差し伸べてくれない車内」ってどれだけ冷たく心細い空間なんだろうと考えた事もあります。
以来僕は優先席に座っている場合(そうでなくても)、原則お年寄りや小さな子供や体の不自由な方に席を譲るようにしています。
この議論は中学生の時から絶えませんがもちろん僕も席を譲った方々と同じだけの乗車料を払っているわけでして当然僕にも座る権利はあります。別に必ず彼彼女に席を譲らなければならないわけではありません。
それでも席の1個2個ぐらい譲って1時間ぐらい立っても僕は死にません(もちろん例外もありますが)。重い荷物をもったおばあちゃんと比べたら体力も足腰も強いです。まだまだ20代前半なのですから。
僕にもアキレス腱を切った祖母がいます。
なので自身の祖母が電車に乗った際のことを考えると、目の前にいるおばあちゃんにも心配する家族が居てその人のその日のストーリーなんかを想像してしまうわけです。僕が1時間席を立つ事でおばあちゃんが1日を元気に過ごす事ができるかもしれません。席1個でおばあちゃんが幸せになれるなら譲ってあげても良いかなと思います。
妊婦さんも同じです。
特に妊娠臨月なんかになってくると立っているのも楽ではないはずです。体重も赤ちゃんのぶん増えているでしょうし。「妊婦なんだったら電車に乗るな」「自己責任だろ」はあまりに酷い気がします。最寄りに産婦人科が無かったり車の免許書を持っていなかったら電車に乗らざるを得ません。それにもしかしたら赤ちゃんが産まれそうで苦しんでいるのかもしれませんし。
ましてや妊婦さんが「リーマン」や「おっさん」だらけの「満員電車」に乗っているんです。
当然朝か夕方(ないしは夜)ですよね。
そんな時間に電車に乗るということは何かしらの問題があったのではないでしょうか?と、僕は考えてしまいます。敢えて選んで電車が満員になる時間に外出する妊婦さんはそうそう居ないと思います。
このスレではあまりに冷たい意見が飛び交っていますが、僕と同様に疑問を覚えた方もいらっしゃるようでページの下の方に疑問を投げかけるコメントが多々ありました。
とは言え一概に「席を譲れ!」とか「歩み寄れ!」と言うのもおかしな話です。
僕は我先にと優先席に座ってiPadを広げて日経新聞を読み漁る社会人のおっさんにだけはなりたく無いと思っていますが、そういったおっさん達にも事情はあります。もしかしたらスーツで見えないだけで足が悪いかもしれません。もしかしたらおっさんは熱をおして気合いで通勤しているかもしれません。もしかしたらおっさんは徹夜の会議空けかもしれません。
結局はその人それぞれの尺度で計らざるを得ないところではありますが、電車は皆が使う公共の場です。
僕は電車に乗る度に「少しでも皆が思いやって乗車できたら平和になるのにな」と思いながら満員電車に押しつぶされています。
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