さっきまでサークルの後輩に頼まれてジャズの名演を集めていました。
ことの発端は先日の帰り道。彼は物凄い努力家でして、今ジャズを沢山聴いてコピーする練習をしていると言っていました。
結論から言ってしまうと、ジャズドラムを完コピすることは非常にナンセンスなのではないかな?と僕は思います。もっと言ってしまえば楽譜通りにジャズをきっちり演奏するのはもはや「ジャズ」ではなくって「ジャズっぽい演奏」なのではないかな、とも思います。
アコースティックのジャズ譜などを見ているとビートパターンやコードだけ与えられて「後は好きにやって!」みたいな書かれかたをしていることが多いです。そんなジャズを練習する際に原曲を聴いて楽譜通り機械的にコピーする行為は非常にもったいないと思ったので記事を書きます。
たとえ話をしましょう。
あなたは「ひまわり」の絵をかきたかったとします。その時にゴッホの表現を模倣するのは一種のアプローチですが、ゴッホの絵を丸写ししますか?練習方法として模写はありますが、それでも100%現物をコピーすることなんて到底不可能です。さらに言ってしまうと100%コピー出来ても所詮は2番煎じです。
ジャズドラムでも同じことが言えます。
絵画と同じで100%コピーすることなんて到底不可能です。ビートパターンはコピー出来てもその深層にあるグルーブ感は到底コピーなど出来ません。
ならば表現だけは盗むだけ盗んで後はあなたなりの解釈を見せるのがベターなのではないでしょうか?と僕は思うのです。
参考迄にジャズの名盤、autumn leavesの色んな演奏を転載します。
【Steve Gadd】
【George Kagaguchi】
【Kenwood Dennard】
どうです?プロでもこんなに演奏が変わってくるのがジャズの面白さの1つです。
特に2個目の動画、JAMセッションでの演奏なんかは一期一会です。もちろんそう言った一期一会の演奏をするためにはインプットを増やすなどの日々の鍛錬は欠かせません。
しかしならが、楽譜を暗記して楽譜通り黙々と歌っているだけではジャズの面白さを見落としてしまっているのではないかな、と思ったりします。
残りのサークル生活もあと半年強、引退迄にジャズみたいなことが出来たら面白いのになと思ったりしました。
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