この、文系と理系を将棋で表した図はさぁ、よくできていると思うんだよね。このたった一握りの青い文系になるために、赤い文系が命を散らしていくんだよ。でも運良く敵陣にたどり着いたら成金さ pic.twitter.com/3bQ5tKtZFd
— 噛み合わなすぎて吹く『文系と理系』の会話 (@rikeibunkei_) 2014, 3月 19
誰の言葉だったかは忘れてしまった。
しかしながら高校2年3年と僕の担任を請け負ってくれた恩師がよく言っていた言葉を思い出す。
「この世の半分は数学で出来ている。数学を切ると言うことは世界の半分を失うと言うことだ。」
僕は思春期に父に反抗し、文系に進んでしまったが(父はばりばりの理系人間である)、皮肉とかではなく先ほどのツイートに埋め込まれた絵は割と真理だと思っている。
企画や制度を作っている文系の官僚以外なんだかんだで重宝されるのは理系の人間だ。文系の人間って暗記しか出来ないケースが多いと揶揄されることもあるが、文系学生として否定する気は毛頭ない。
しかし実際に最前列の歩兵に理系が居ないのは甚だ疑問である。
別に歩兵になるのは文理を問わないのでは無いかと思う。文系が飛車や角になりえないと言う所は十分に納得出来るが。
例えばだ。今から4月に行うライブに向けて企画運営を行うとしよう。
僕が担当している音響チームには50000円の予算があるとする。まあ機材を借りたり機材を買ったりやることはいろいろあると思う。しかしその時に8%に増税される消費税のことまで頭がまわらなければその人は歩兵と言うべきではないだろうか?いくら理系で優れた計算が出来てもその計算を使う為の思考ができなければ意味がない。
いや。あくまでも一例である。
でも4月に行われるライブ当日は増税後。増税を配慮せずに予算を使って行ってしまったら当然破産する。
もしもそれが舞台装飾チームであれば今のうちに使うであろう材料は買っておくべきである。もちろん保管ができる限りの量で、と言う条件がつくが。先を見据えてそのためのアクションを早く起こすことって思っているよりも大切なのだ。
今度は例えば自分が青果店の店主だったとする。
増税後と増税前の買い物を考える時に、購入後の材料の保管状況を5段階評価して質と価格両方を配慮してどこで何をどれだけ買うべきか計算する際にはおそらくトップレベルの理系学生の頭が必要になると思う。実際僕にはそういう計算はできない(以前ロジカルに式を立てていた学生がいて度肝を抜かれた)。
しかし、増税っていう事実を配慮するぐらい文系でも理系でも出来る。言ってしまえば誰でも出来る。小学生でも出来るやつは出来る。いくら優れた計算能力を持っていても思考が出来なければ宝の持ち腐れになってしまう。金に成りうる可能性があっても現状歩兵でしか居られないのだ。
そういうことが出来ないうちは歩兵、いや、歩兵にもなれないのではないかな?と思ってしまった。
そもそも文系だから理系だからと教養を狭めてしまうのも勿体ない。
文理関係なく知っておくべきことは沢山あると思うしね。
とは言え僕は文系学生として生きる道を選んでしまったので、数少ない金銀王になれるよう精進したいと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。