Queenと言えば有名な洋楽ロックバンドですよね!
昨日NHKがQueenのギタリストであるBrian May(ブライアン・メイ)に独占インタビューを行った映像を流していたのですが、あまりにQueenの音楽が芸術的だったので記事を書いております!
良くアカペラコーラスは「喋るキーボード」や「喋るギター」なんて評されることがありますが、QueenのBrian Mayのインタビューを見ていてそれは大きな間違いであった事に気がつきました。
彼のギターはボーカル(声)をもしのぐメロディー楽器だったのです。
彼はインタビュー口にしていました。
「ギターには声がある。」
と。そしてそのことを誰よりも理解してくれていたのが、リードボーカルのフレディー・マーキュリーだったそうです。
名曲Don’t Stop Me Nowです。
2:10ぐらいからですかね。Brian Mayのギターソロがやってきます。その後のラスサビになってもハーモニクス奏法のようなものを続けております。これはハーモニクスであっているのかな?笑
あんまり詳しく無いところを書くと怪我するので名言はしませんが、時折リードを食うようにして前に出てくる彼のギターがリードボーカルと刺激しあって相乗効果をもたらしているように聴こえます。
忙しい方は2:45からで良いので聴いてみてください。
独占インタビューの際にBrian MayはリードボーカルのFreddie Mercury(フレディ・マーキュリー)に「ギターとボーカルをぶつけよう。そのほうがテンションが高まる。」と言ったそうです。これに対してFreddie Mercury(フレディ・マーキュリー)は「リードを食わないようにしてくれ。」と言ったそうですが、それでもBrian Mayは「いや。ここはぶつけよう。」と言ったそうです。
その結果がこれです。
お互いに刺激し合ってお互いに最高にテンションを昂らせております。どちらが負ける事もなく。互いのパートを尊重し、そして尊重した上で相乗効果を計ってくる。やっぱりQueenは凄いです。世界的に売れている理由がわかりました。
先ほどの動画です。
2:55ぐらいから物凄い高い音で唸っていますよね。これ僕の耳が正しければ「ハーモニクス」と呼ばれる類いの奏法です。「唸るような声」で奏でられるハーモニクスにより曲に雄々しさが付加されております。
そして実はリードのFreddieだけでなく、ドラムのRoger Taylor(ロジャー・テイラー)もBrian Mayのギターに呼応しているのです。音源を今一度聴き直してみてください。ハイハットの音が凄く荒々しくないですか?2番のコーラスあたりが一番わかりやすいでしょうか?1:28ぐらいから聴いてみてください。
スネアの音もそのハリや深みとは別に「ガシャッ!」って感じの音がします。この雄々しい・猛々しいチャンピオンの強さはこうやって作られていたのです。
この曲の最後の和音に全てが込められております。
C7sus4
音にすると下から「ドソシ♭ファ」ですね!
sus4と言うのは解決を遅らせる和音です。
しかもそれに7thを足しているのだからこの上なく安定しません。ルートコードでも無ければCでもないのです。
最後に”of the world”って言いたくなりますよね。
でも曲の終わりには”of the world”は言わないんです。ここに僕はQueenの魅力を感じました。深みがありますよね、曲に。
「いや!なんでいわねえんだよ!」
って。本来は「声」と称されたBrian Mayのギターとその奏法に隠された秘密だけ紹介する予定だったのですが、曲を聴き込んでいたら最後のC7sus4の魅力に取り憑かれてしまったので紹介しちゃいました!笑
別に声だけがコーラスではない。
時として楽器だってリードと掛け合うしリードとハモることだってできる。
アカペラをやっているとハモることがアカペラの専売特許のように錯覚してしまうことがあります。かつて僕は「声だからドラムチューニングしなくてもいろんな音だせんじゃん!」とか思っていましたが、一流のドラム奏者はチューニングせずとも色んな音階でドラムを叩いていました。今まさにそれと同じ事が目の前で起こったのです。
別に声だけが特別なものではない。
ギターだって声をもっているしリードや他の楽器と掛け合うことができる。
「ギターには声がある。」このBrian Mayの言葉を聴き自分の傲慢さに気がつきました。
ギターの声。
気付く事が出来て面白かったです。これからもっとギターに気をつけて色んな曲を聴いてもっと掘り下げて分析してみたいなと思いました!
【アカペラ】ボイスパーカッションはバラードの方が難しい!
福山雅治さんの「家族になろうよ」を題材にバラードのドラムの役割とテクニックについて解説してみました。是非読んでみてください!
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