最終学歴は学士です
僕の最終学歴は学士です。なので、教授さんや修士まで掲題の内容について研究した方に比べると浅い内容になってしまいますが、気になる方も多いかと思うので、英詞の和訳のポイントを紹介します。
と言うのも実は英詞を訳す際には、最低限、守らなければいけないポイントが2つあります。
※ゼミの学生同士でアナ雪の訳がイケていないと話していたときに、教授から「お前らは翻訳について何もわかっていない」と教えられました。
ポイント① 言葉のニュアンスを大事にする
これは、バイリンガルなら誰でも気をつけているポイントになると思います。
例えば日本語で言う「言う」って単語でも英語にすると「Say」「Murmur」「Tell」「Remark」「State」「Declare」などいろんな単語に置き換えることが出来ますよね。
逆に「State」を直訳すると「主張する」ですが、「明言する」「言う」などの日本語にも置き換えられるかと思います。
相互にいろんな単語に置き換えられる中で、どの単語が一番前後の文脈に合うのか、現地語のニュアンスに近いのか判断しながら翻訳するのが1個目のポイントです。
ポイント② 母音は変えるな
これは映画の翻訳や、掲題にあげた英詞の翻訳で一番大事と言っても過言ではないポイントです。
まず「映画」の場合は、音に映像がついてきます。つまり口の形と出てくる日本語の音に乖離があると気持ち悪いのです。これ意外と無意識に見ていても、違和感は感じます。しっかりと発音を合わせて訳さないと腹話術のような感じになっちゃうのです。
また「英詞」の場合は、最低限、文末の音は合わせた方が良いです。米国では、詞を書く際は、韻を踏むように教育されます。その方が音が美しいからです。なので、英詞の多くは文末の単語の発音を似せるように作り込まれています。なので、そこの音を大きく変えてしまうのは、詞の美しさを奪うことになってしまいます。
また、歌の場合は、母音によって高音が出しやすかったり、またピアノやメゾピアノで歌いやすかったりが異なりますよね!なので、むやみに母音を変えてしまうと、歌の表現も変わってしまうのです。
アラジンのA Whole New World
2019年に実写版映画で話題が沸騰しましたね!
僕もアラジンになってジャスミンとお付き合いしたい人生でした。
実はこのA Whole New Worldは英詞は1個なのに、日本語訳が3種類もあるのです。歌詞を3バージョン比較しているサイトがあったので紹介します。
参考:https://ikyosuke.hatenablog.com/entry/2019/04/23/014807
僕はアニメ版の歌詞が一番耳馴染みがあるので、アニメ版の歌詞派なのですが、今日はそれぞれの訳の文末の音に注目してみてください。
▼歌い出しは全部「い」
①見せてあげよう 輝く世界
②見せてあげよう 本当の世界
③連れてゆくよ 君の知らない
▼次のフレーズは③版だけ異なる
①プリンセス 自由の花をホラ
②何でもできるさ 君が望めば
③きらめき輝く 素敵な世界
ってな感じで、基本的には末尾の子音は誰が訳しても一致するんですよね。あとは映像をみながら口の形に合わせて、一番ニュアンスが近くなるように試行錯誤しながら単語をハメているのだと思います。
まとめ
是非、英詞を翻訳する機会があれば(基本的にあんまり無いとは思いますが)、言葉のニュアンスと発音に気をつけて言葉を選んでみてください!
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