【音楽】売れるものには理由がある!〜星野源の恋が美しい〜


新垣結衣の想い出
アレは薄暗いバーだった。社会人になった僕はようやく少し素直になった。高校生の自分がみたら鼻で笑うだろう。僕は親父の行きつけのバーで親父とウイスキーを呑み交わしていた。舐めるように琥珀色の液体をそっと喉に流し込む。ほんの一滴、それでも確かに僕の喉を焼き付けるように流れ込んで行く。なんの香りだろうか、鼻にほのかにウイスキーの甘みが抜けていく。

「俺はねえ…」

酔った口調で親父が語り始めた。お互いに10年前の後悔を語り合った後だ。今更何を言われても驚かない。家では亭主関白な父がどこか少し年老いたおじいちゃんに見えて愛おしかった。

親父「俺はねえ、新垣結衣好きだよ!」

僕「?!」

親父「おれねえ。あの足が好きなんだよね。」

それからでした。僕が新垣結衣をみて素直に可愛いと思えなくなったのは。今日はそんな新垣結衣さんが出演しているドラマの主題歌、「恋」の魅力について語りたいと思います。


ストリングスの音
▼恋のMV

色々語るべきところはあるのですが、今回は「ストリングスの音」について語りたいと思います。この曲はこの「ストリングスの音」抜きでは語れない曲になっています。盛り上がりも情景描写も全てこのストリングスに投げていると言っても過言ではありません。

なので皆さんもう一度、MVを、今度はストリングスの音に注意して聴き直してみてください!


恋心 逸る気持ちが ストリングス
字余りかつ体現止めの575で表現してみました。

この曲のストリングス、やたら音程の急上昇や急下降が多く無いですか?しかもやたら刻みますよね!この細かく刻まれながら激しく上下する音程ってどこか恋に似ていないでしょうか?ドキドキしたり、焦ったり、ちょっとしたことで一喜一憂したり、毎日がスリリングでドキドキで甘酸っぱい恋。そんあ恋を表現しているのがまさにこのストリングスなのです。

このどこか慌ただしい感じもまた恋ですね!逆にこのストリングスがまったく刻まれていなかったり、音程がずっと同じようなところを行き来していたらここまで「逸る恋心」が出ていないはずです。


盛り上がり ストリングスが 出している

ちょうど良いものが落ちていたのでお借りしてきました。

Aメロを見て欲しいのですが、ストリングスが全くと言って良いほどないのです。Bメロの後半から入って来て、サビに向かって音程が上昇して刻みが細かくなっていますよね!サビでは裏メロまで司っています。この裏メロ感も恋の裏に見え隠れするホンネのようです。盛り上がり図を作成した際に、このストリングスの音の密度や奏でているメロディーラインの音程の上下の振れ幅が見事なまでに盛り上がりと一致します。

奇想天外な恋模様だけでなく、曲がもつダイナミクスも表現しているのがこのストリングスなのです。


まとめ
はやり売れるものには理由があるのですね!
気付かないようなところにも沢山の仕掛けが施されている音楽って凄い素敵だなと思います。そしてこの「奇想天外で慌ただしい恋模様」が飽きっぽい現代人の心をつかんで離さないのだと思います。

今度また時間を見つけて、コーラスライン等ほかの楽器についても熱く語れたらなと思います。


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