【雑記】アメリカでの教育だって暗記させるし細かいことで減点します〜創造力の伸ばし方〜


昨今の日本の教育批判が気に食わない

最近Twitterとかで多くないですか?

教員の採点への批判。

日本の教育は「右に倣え」だの「暗記が多すぎる」だの。

そのあと決まって「アメリカの教育では…」と続くのです。

いや、僕もアメリカの教育を知っているわけではない。

僕が知っているのは、自分が受けていた15年前のパロアルト市の教育だけです。

でも、何も知らない人よりは知っている自負があります。

だから、誤解を解くためにアメリカの教育について、今日は数学を例に書きたいと思います。



細かいことで減点する

日本同様「かける数とかけられる数」を逆に書いたら減点されます。

っていうより、三角の概念が日本とは異なるので、点数が来ません。

文章がかけないと数学が解けないのです。

Middle School(11歳〜14歳)ですでに、数学の回答に文章で答えることが求められます。


アメリカのテスト問題の例

例えば、以下は僕が12歳の時(7年生)に授業で出題された問題です。

あなたはバレンタインデーに愛しの恋人にハート型のチョコレートを贈ることにしました。

予算は$20で、できるだけ大きなチョコを作りたいです。ただし運んでいる途中でチョコが割れたら演技でもないですよね。割れないように厚さは1インチにしましょう。

さて、近所のスーパーではチョコレートは1立方インチあたり$2.25です。

あなたはどれだけ大きなチョコを作りますか?おつりはいくらきますか?

うろ覚えですが、確かこんなんです。

で、確かこんな感じの絵を描いて、半円2つと正三角形を合体させてハートと定義したうえで、

  • 円柱の体積の求め方
  • 三平方の定理
  • 三角錐の体積の求め方

を駆使して、ハート型のチョコを作るのにどれぐらいチョコが必要か求めるのです。もちろん、ハート型と認められれば別解もOKです。

本当に体積が最大になるかはさほど大事ではなく、自分でハート型の図形を定義して、予算内でその形を最大化できると満点が来ます。

トンチを効かせて「余った予算でチョコレートプレートを作ります。プレートの大きさは…」とかやると、満点以上の点数(Extra Credit)がもらえたりします。

習ったことを応用して、自分の頭で考え、それを正確に伝えることで初めて点数がもらえるのです。


まとめ

そう思うと、日本のテストって優しいですよね。

だって、公式暗記して右に倣うだけで良いのですから。

アメリカのテストでは、「式の書き方」「文章の書き方」「公式の暗記」はできていて当たり前。

その上で、自分の頭で考えて、回答をひねり出すことが求められるのです。

日本のテストに批判的な声が集まりがちですが、僕はあれって前提条件であって、そのさらに一歩先を追求しないと子供の創造力ってつかないのではないかなと思います。


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