男性ならば誰しも厨二心と言うものが存在するはずです。
そんな厨二心をこの上なくくすぐってくるのがこの「神速」と言う言葉です。男子は何故か「速い」と言う言葉にロマンを感じます。瞬く速度を書いて「瞬速」なんてのもその一例です。
直近ですとNARUTOの4代目火影の速さや少し古いものですと流浪人剣心の速さとかがその最たる例です。そして「神速」への憧れはバトル漫画だけにとどまらず、現実のスポーツや音楽へも派生するのです。ギターの早引きやサッカーの消えるような速さのドリブルそして野球の豪速球。男は誰しも最速を追いかけ最速にロマンを感じる生き物なのです。
今日はドラムの最速であるバディ・リッチの演奏を紹介したいと思います。
0:26〜0:28までの2秒間で良いので見てください。
そこに全てが集約されております。これが男のロマンなのです。
もはや一見しただけでは何が起こったのかわかりませんよね。どの手でどの太鼓を何回叩いたのか一発で見抜けたあなたは相当な音楽センスないしは動体視力をお持ちだと思います。凄いです。
これが「世界一のドラマー」と称されたバディ・リッチのドラミングです。
参考:【ドラム】Buddy Richの魅力!実はBuddy Richの凄さはあまり伝わっていない!
実は彼の速さの秘密は動画を見ての通りグリップにあります。
通常のロックドラマー等が多用する「マッチグリップ」ではなく左右のスティックを非対称に持つ「レギュラーグリップ」を使っているのです。その理由は本人も言っているように「マッチグリップだと小回りが効かないから」です。
実はバディ・リッチの速さの秘密の1つは彼の左手にあります。
彼の得意技でもある片手ロールです。彼は常に片手でもロールしているように聴かせる演奏をするのがこの上なく得意なのです。それが彼の速さの秘密の1つです。そんな片手ロールをするためにも「マッチグリップ」ではなく「レギュラーグリップ」で演奏することが鍵となっているのです。
実はこのロールを使った早打ちの発想はボイスパーカッションにも還元することができるのです。
スネアドラムやバスドラムを拘束で2連打するのは至難の業です。なので上手い具合にロール奏法をいれてあげることで「誤摩化す」ことが出来ます。
実際にやってみるとこんな感じになります。
やはりちょっと連打感が薄れてしまうのがネックですが、比較的速いBPMでこのようなビートをうちたい時には是非使ってみてください。舌を使ったロール意外に便利です。
この他には「とぅくとぅ・とぅくとぅ・とぅくとぅ・とぅくとぅ」などの3連系のフィルを「どぅるる・どぅるる・どぅるる・どぅるる」等のように誤摩化すことで今までになし得なかった高速ビートを刻むことができるようになります。
ジャズで「ちょっと早め」といったら基本BPMは180を超えてきます。
そんな時にこの舌を使ったロール擬きは本当にオススメです!
男子ならば誰もが一度は憧れたことがある「神速」。
見かけは大人でも心はまだまだ中学校二年生!これからもボイスパーカッション界の神速目指して精進して行きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。