テクノロジーに価値観を変えられた話(Decsciprtを使った動画編集)


僕の価値観

最近、COVID-19の影響でリモート会議が増えたこともあり「文字起こしツール」が流行っているように感じています。精度に差はあれど、どんなWeb会議のツールにも字幕ツールはあり、字幕が残るため議事録を自動的に残すことができるようにもなっていたりします。

ただ僕は文字起こしは有用だと思う一方で「議事録自動ツール」はゴミだと思っています。少なくとも、僕が属するコンサル業界では実務に耐える次元にないのです。

なぜならば人が言ったことを全て書き出すのが議事録ではないからです。重要な発言をピックアップして、決定事項とその意思決定に至るまでの思考プロセス/議論を簡潔にまとめたものが議事録であり、文字起こしの精度が高かったとしても発言内容をひたすらリストアップされると情報ノイズとなって邪魔でしかないのです。

そして、ツールが出ることで質の低い議事録が増えることに悲観的でした。

そのため文字起こし技術を突き詰めて、ウェアラブルデバイスにリアルタイムで字幕を出すなどして聴覚に障害を持つ方とのシームレスなコミュニケーションをサポートするほうが大事だと思っており、発言内容を文字に残すこと価値をあまり感じていなかったのが、今日までの僕です。


Descriptを使った動画編集

このDescriptと言うサービスが強すぎて僕の価値観が180度変わりました。

テクノロジーが既存の価値観を変えることを信じている僕にとっては、すごく嬉しい体験でした。

Descriptはまさしく次世代の動画編集サービスです。

しゃべった内容を文字起こしするところまでは僕が「ゴミ」と言い放ったアウトプットと大差ないのですが、その先がすごいのです。

文字起こしされた内容を編集することで動画/音声が編集できるサービスなのです。

不要な発言をテキスト上から消せば動画の該当箇所もカットされますし、誤った発言内容をテキスト上で修正すれば発言内容の音声も修正されます。

動画の切り取りが圧倒的に楽になり、音声編集技術がなくとも動画を取り直さずとも言い直しができるようになるのです。

これは夢のようなサービスですよね。テクノロジーが進化したからこそ得られる恩恵であり、僕の「文字を残すこと嫌い」の価値観が一変しました。


テクノロジーの使い道

もしかすると冒頭で僕が非難した「発言内容を全て書き出して保存する技術」も場合によっては役に立つのかもしれません。僕が想像つかないだけで…。

聞き逃しは録画で見れば良いと思っており(相手の声のトーンや表情が大切だから)やはり僕は利用シーンがあまりイメージ出来ないのですが…。録画にキャプションをつけて、動画の特定の位置にキャプションをベースに移動できたら便利かもしれないですね。

で、このDescriptはその一歩上を行っているのです。動画にキャプションをつけて特定の位置にジャンプどころか、特定の位置を切り取ったり、特定の位置を書き換えたりできるのです。

こうやって、自分では想像もつかなかったテクノロジーの使い方を実現している姿を見ると(しかもそれが非常に便利で実用イメージが明確に湧く)とっても興奮します。最初は精度に問題などあるのかもしれませんが、こういうプロダクトがどんどん成長して世界を変えていってくれるとテクノロジーが急激に発展する時代に生きていてよかったなと感じます。


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