僕はこの非力を嘆いている
夢が迎えに着てくれるまで
もうここの転調最高すぎません?
直前直後のコードを抽出するとこんな感じ。
C# -> F#m -> F# -> C#
この長調に転調する感じがたまらなく良いのです!!!
この転調が好きすぎるので語ります。
「銀の龍の背に乗って」は孤島の診療所の医者として後藤先生が数々の困難に立ち向かう心温まる医療ドラマ「Dr.コトー診療所」のテレビドラマの主題歌です。
ドラマが先なのか主題歌が先なのかはわかりませんが、歌詞をみる限り、
1))ドラマの主題歌の依頼
2))あらすじだけ聴いて曲を書いた
って感じなのではないかと思います。ちょうど「空と君のあいだに」が同じ作られ方をしています。
参考:【音楽】”空と君のあいだに / 中島みゆき”の歌詞がやっぱり深い
だからAメロでは孤島で命と向き合った時のコトー先生の「非力」や「嘆き」が歌われているのではないかと思います。
僕はなんといってもこのBメロでの転調がミソだと思っています!
Aメロでは「非力」「嘆き」だったのが、歌い出しから「夢」です!
超ポジティブになっていますよね!しかもF#mからのF#!とってもドラマチックな転調じゃないですか!
さらにサビ前では
明日僕は龍の足元へ(A#m)
崖を登り呼ぶよ「さあいこうぜ!」(A#)
このチラ見せA#もかなり熱いです!
ポジティブな声を敢えて明るい和音で聴かせています。
Bメロに入ったタイミングで暗雲がひらけて日が差し込むようなイメージをもたせ、サビの前で前向きになった主人公に一歩踏み出させます。
うーん。好きだ・・・。
しかも「崖を登り呼ぶよ」から眺めると「F# -> G#m -> A#」で階段で上がってきています。
ここが歌詞の力強さを引き立てますッ!!!
他にもこの曲には魅力がたくさん詰まっているのですが僕はこのBメロがなんとも大好きなのです!
この曲はきっとこのBメロがなかったらここまで名曲にならなかったと思います。
こんなに素晴らしいBメロをかける中島みゆきさんはやっぱり凄いです・・・。
ちなみにBメロといえばBメロの貴公子こと槇原さん。
素敵なカバーでした!
Bメロの前で焦らす演出がこの転調をひきたてますね!2メロで同じことをしないのもまた潔くて良い!
ちなみに槇原さんの演奏!CD音源だと2メロでははっきりとコーラスが入るのです!すごく良いので中島みゆきファンの方は是非槇原さんの演奏も聴いてみてください!
原曲をリスペクトしつつ槇原さんならではの魅力を残した素敵なカバーでした!
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。