これですね!
今流行のFrozenのLet It Goです。これ英語の歌詞めちゃくちゃ美しいですよね。
1サビで一回落とすところとかも良い。
本当に映画を見ていない人でも感動するぐらい雪の女王の心情が伝わってきます。もう本来音楽っていうのはこうあるべき何じゃないかってぐらい心が入っていて良い曲だと思います。
だからこそもの申したい!
「なんだあの日本語の歌詞は!!!酷いぞ!!!」
先週僕が所属している第二言語修得について研究しているゼミで「アナの日本語訳が酷い」と話題になったのでせめて歌だけでもと思い聴いたのがきっかけでした。
本来の英語の歌詞ってめちゃくちゃ美しいんです。だからその解説でもと思って記事を書きました。
ちなみに日本語版も一応載せておきます。
さて。
英語の歌詞を見て行きましょう。
原曲でも聴きながら片手間に見てください!
The snow glows white on the mountain tonight
Not a footprint to be seen.
A kingdom of isolation,
and it looks like I’m the Queen
The wind is howling like this swirling storm inside
Couldn’t keep it in;
Heaven knows I’ve tried
1番Aメロの歌詞ですね!
こいつを徹底解剖します!!!
The snow glows white on the mountain tonight[tonightがハマり切らない事で暗い感じが出る]
Not a footprint to be seen.
A kingdom of isolation,
and it looks like I’m the Queen[seenと韻を踏む]
[ここまで”in”と強く言う語が出て来ない、こっから力強くなって行く。]
The wind is howling like this swirling storm inside[ing(in)で韻をふむ]
Couldn’t keep it in;[ほらまた”in”]
Heaven knows I’ve tried
次Bメロ見て行きましょう!
[Don’tで力強さ]
Don’t let them in,
don’t let them see[seenがseeになる事でちょっと前を向き始めている]
Be the good girl you always have to be
Conceal, don’t feel,
[o母音で語尾の強さ]
don’t let them know
Well now they know
当たり前のようですがdon’tってdo notなんですよ。
外人さんって「○○するな!」って言う時にDon’tをめっちゃ強く言う傾向があります。でも一番大事なところだから当たり前ですよね。笑
ちなみに後半のknowのow(óʊ)。
これそれまでのbeとかfeelに比べてどうですか?母音強くなりませんか?力強さでますよね。óʊ。
Don’t let them know
Well now they know
余談ですがこのように頭ではなく2個目の音に韻を置いたりしてシンコペーション演出したり出来るのが英語の良いところです。
サビですね!来ました!
僕が一番好きなところです。1回落とすこのかっこよさ、まじで興奮します。
[今迄Don’tのo母音だったものがLetのe母音になって静かになる]
[だけど文末のoでどことなく力強さは残す]
Let it go, let it go
Can’t hold it back anymore[moreだけどo母音は継続]
Let it go, let it go
Turn away and slam the door[doorとmoreで韻を踏む(ˈɔɚ)]
[don’tを入れる事でまたちょっと強くなる]
I don’t care[文末のoを解除してメロディーを変える]
what they’re going to say
Let the storm rage on.[言葉数減らしてonを伸ばす事(しかもo母音)で一区切りつけて最後の1文に備える]
[新しい文章にして吐き捨て感を出す]
The cold never bothered me anyway[エルサの心情、これを受けて2番から展開する]
どうですか?
凄いんですよ、英語の歌詞って。美しいんですよ。音楽と密に結びつき合っていて。それを無理に和訳してしまうのはちょっと野暮なんじゃないかなと思ったりもします。
これ、歌詞を見た時に解説に「強さ」って言葉めっちゃ出てきませんでしたか?
ある種僕が意図して出し続けたのもありますが、実はそこが1個のテーマになっているのではないかな?と思います。
僕は映画を見ていないのでストーリーはよくわからないのですが、引きこもっていたエルサが出て来て家族の愛がうんたらでこれを歌うに至ったとか(全然違ったらごめんなさい)。
映画を見ていないのに主人公の意志を、この暗い中でも前を向いて進んで行く力強さに感動したのだから、これ映画見てたら泣きますよ。笑
1Aとサビの歌詞とか見比べてみてください。
もはや別人かってぐらい変わってますから。エルサの心情の変化です。それに伴って音楽も展開していく。ああ美しい。
別に日本語の歌詞を批判するわけじゃありません。
でもこれだけ色々詰まっているのにサビの歌いだしが「ありのーままのー」で「あ母音」から始まるってぶち壊しなんじゃないかな、と思ってしまいました。
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2 comments to this article
匿名
on 2014/08/25 at 11:56 -
酷いといった人による日本語歌詞を見てみたいね
mokabuu
on 2014/08/25 at 15:01 -
コメントありがとうございます!
本文中にも書いたように「別に日本語の歌詞を批判するわけじゃありません。」
ただ個人的には、続編記事(http://bit.ly/1p7xGuc)にも書かせていただいたように歌詞を無理に日本語訳する必要は無いのではないかな?と思います。強いて無理に訳すとしたら曲の表題でもある”Let It Go”は訳さずにサビの頭は”Let it go, let it go, 全て見せるのよ”と訳します。