「話聴く気ありますか?」について。


昨日サークルライブのゲネに行って来た。
その際に僕の友人でもあり数多のバンドで一緒に歌って来たサークル1熱い男が「話聴く気ありますか?」と熱弁していた。

ゲネが終わり夜20時。
サークル員も寒い中半袖で反省会しており疲れていたのもあった。しかし確かに前に立っている人間の話を聴いている人はごくわずかだった。


彼の叫んでいた事は最も正論であり、集中を切らしていた身としては大変申し訳なく思う。

しかしながら、僕は敢えてそこで考えた事を記事にしておきたいと想い今この記事を書いている。

「話聴いてもらう気ありますか?」


例えばである。
僕は今ようやくサークル内でボイスパーカッションの第一人者として認めてもらえるようになって来た。そんな僕であるがコーラスは大苦手である。っていうか大変恥ずかしい話だがコーラスは出来ない。笑

そんな僕がコーラスについて語った時に耳を傾けてくれる人がいるだろうか?

おそらく99%居ない。居たとしたら本当に嬉しい限りだが、物好きなのではないかな?と思う。


ではそんな僕が「コーラスについて語った話」を聴いてもらうにはどうしたら良いだろうか?

例えばである。
1個の手段として、ボイスパーカッションの視点からコーラスについて語ったらどうだろうか?

ボイスパーカッションがコーラスに求める事。
ボイスパーカッションは普段コーラスのどんなところを聴いて演奏しているか?
ボイスパーカッションとコーラスの関係性とは何か?

単にコーラスが出来ない人間が語る”コーラス”よりもよほど有益な話のように見えはしないだろうか?


話をする前には「如何に相手に興味をもってもらうか」が大切であると僕は思う。

相手が必ずしも自分の話に興味があるとは限らない。純粋に自分の話が相手にとって有害である場合もある。「話聴く気ありますか?」と言う事は簡単なことではない。それを言うだけの勇気も必要だ。

しかしそのように発言しなくて済む方法を事前に考える事も出来る。

インターンシップの経験等で気がついたのだが、「相手が必ずしも自社の製品に興味を持っているとは限らない。」のがビジネスの世界だと僕は思う。そんな時に、「じゃあどうしたら少しでも興味もって耳傾けてもらえんのよ?」と喋る前に考える必要があるのではないかと思う。

思った事、気付いた事を言う事は大切だが、”ただの言いたがり”になってしまわないように気をつける事が大切だと思う。事と次第によっては”時間泥棒”になってしまう。


次にいつ言うべきか、と言う事も大切であると僕は思っている。

例えばである。僕がボイスパーカッションについて語るとしよう。その時にもちろん誰に対して語るかも大切である。その情報を求めている人以外にとっては僕の話は有害な騒音にしかならない。なので、本当にその情報を必要としている人に対して話すのが大切である。

全校集会でボイスパーカッションについての話をしたら多分顰蹙を買うだろう。
それは多くの人がボイスパーカッションには無関係だからである。またアカペラーを対象としていたとしてもボイスパーカッションに特化した深い内容はコーラスやリードの人にとって必要ない情報かもしれない。話す内容を配慮し、どこで話すべきか考えるのは大切だ。


更にタイミングも大切である。
いくら有益な話でも疲れている時にされたら誰だって騒音にしか感じない。また、ことボイスパーカッションの話だとしたらオーディションの本番直前にアドバイス等されたら迷惑に感じる人も居るかも知れない。

タイミング次第で「小さな親切大きな迷惑」になりうる。


例えばビジネスの場だと、営業部のエリートは会議直前の人に売り込みをしないと思う。
それは会議直前の相手の手を煩わせる事になるし、相手はそのタイミングで話されてもあなたの話を”迷惑”にしか感じないだろう。

何か言いたい事があるときは、果たして今がそれを言うべきタイミングなのか?と考える事が大切である。


「話聴く気ありますか?」

これを言う事において彼は間違いなく勇気を振り絞っていたと思う。リスクを負ってくれていたと思う。だから敢えて僕は公の場で書きたい。

「話聴いてもらう気ありますか?」
– 「今それ話す必要ありますか?」
– 「それ誰に聴いて欲しいんですか?」
– 「それ、あなたが言うべきことですか?」

相手の事を考えられていない話は間違いなく誰にも届きやしない。
自分が言いたいだけならばtwitterなりfacebookなりに書き込めば良いと僕は思う。

そう。僕が今こうしてblogを書いているみたいにね。笑


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