【アカペラ】編曲の重み。


スクリーンショット 2014-06-08 20.18.24

先日書いた記事がTwitterで紹介されていました。
かなりうれしいのですが、よりによってこの記事です…。いったんどんな記事だったのか興味があるかたは以下の埋め込みからどうぞ…。

何故この記事だった…。全国にさらされてしまいました。
どなたかリツイートまでしていただけたようで、本当にうれしい限りです。体はると良いこともあるものですね。笑



【日記】サークルライブのオーディションしてきました。

先日サークルの方で夏のサークルライブのステージをかけたオーディションをしてきたのですが、昨夜未明その結果が出ました。

結論から言ってしまうとうれしかった反面非常に悔しかったです。
自分がリーダーをやっているバンドになんて声をかけたら良いか、また自分に対してもなんて声をかけたら良いかわかりませんでした。わからないなりに色々考えたので、自分に対してなんて声をかけたら良いか記事を書きます。


まず本気でやったのだから悔しいのは当然だな、と思いました。
夏にテレビで甲子園とか見ていると試合終了のブザーと共に崩れ落ちてグラウンドに伏して泣きじゃくる球児が居る一方で、満面の笑みに涙を浮かべ誇らしく校歌を歌う球児も居ます。

そして夏の甲子園は3年生にとっては最後「次がある」なんて言葉は御法度です。
まさしく彼らは最後の最後まで戦って、1ミリにこだわって諦めずにやり続けて、その結果として及ばずに散って行ったのだなと思います。勝者が入れば敗者がいるのは仕方のないことであり、世の摂理でもあります。


僕はずっとバスケットボールをやっていました。
これも勝負事です。ボールがリングを潜った回数がたった1回少なかっただけで負けます。ボールを放った位置が1メートル違っただけで負けます。勝負というのは常に非常に残忍で厳しいものです。

更に言ってしまうと、ボールがリングに弾かれて敗れて行く様をベンチから見届けることしか出来ない部員だって居ます。人よりちょっと身長が高いやつが、人よりちょっと技術があるやつが、人よりちょっとパスやシュートやドリブルが上手いやつが試合に出て5人のメンバーに入れなかったやつはベンチで運命を受け入れる事しか出来ません、必死に声をからしながらチームメイトを応援しつつも。

試合に出れること自体がまず幸せなことです。
試合に出れたらプレイでミスをしてそのプレイを一生泣いて悔やむ事だって出来ますが、ベンチで3年間を終えた部員はそこで終わりなのですから。


今回僕は1個の和音に泣きました。
ずっとみんなで歌って来たバンドでやはり思うような結果を残すことが出来ませんでした。そのバンドはメンバーの留学の都合等で今回が最後のチャンスでした。

「ラミファ#シレ」ピアノで弾くと以下のような和音になります。

実在する和音です。
しかしオーディションではこのハーモニーが不協和音と見なされてしまいました。原因はいくらでもあります。和音の音量バランス、前後の流れ等々。でも一番のミスは声量で魅せるバンドだったのにも関わらずこの和音使いをしてしまった自身のアレンジです。

たった一個の和音。
それも2分音符です。たかだか1秒あるか無いかのこの和音から全体のおしゃれ和音が不協和音と見なされてしまいました。悩みはしました、リードの音が6度に入るこの和音で本当に良いのかどうか。必要に応じてコードの進行を変えるべきなのではないのか。

その結果がこれです。
はじめて、一番大事なオーディションで、自身の和音使いが仇になってしまいました。編曲の重みです。メンバーになんて謝ったら良いかわかりません。自分がつくった楽譜を大事にその通りに歌ってくれたのはメンバーです。たった1個の和音が命取りになりました。


今はまだ実感が湧きません。オーディションの壁は思ったより高かったです。
自分に言葉をかけるとしたら今は敢えて放っておきます。バスケ部だった頃を思い出すと、無言でコートを見つめる選手をそっとしておく心境に近いのかもしれません。

そして強いて付け加えるならば「全力でコンサートに関われ。」と言います。
このままでは、オーディションで結果を出せなかったバンドをただのオーディションで結果が出せなかったバンドにしてしまいます。僕に出来るのは1つ、オーディションに通過したバンドで精一杯練習をしてオーディションに通過出来なかったバンドに汚名を着せないことです。

裏方の仕事もそう。
オーディションに出たからには精一杯最後まで尽くしたいと思います。懸けていたものが大きかっただけに自分にもバンドにも声をかけることは出来ないです。だったらその分黙って動くしか無いのかなと思います。辛いのはメンバーみんな同じ、だったらその中で自分が一番に動いて背中でみせたいな、と。


以前2012年の冬にサークルライブの企画者をさせていただきました。
その際に、オーディションに通過したバンドのリーダーを集めて僕はこう言いました。

「オーディションで思うような結果が出なかった人たちの想いも背負って、全力で本番まで走り抜けてください。」

今、4年生になって思うとこれほど難しいことはありません。
色んな想いが錯綜します。その中で誇りを胸に下を向かずに前だけを向いて走り抜けるって凄く苦しいことだと思います。


バスケットボールの話をします。

自分たちが県大会に出場すれば、僕たちに敗れたチームはさいたま市1位のチームに敗れたことになります。無名のチームに敗れたただの無名のチームではなくなります。チームのエースが日本代表になれば、ポジション争いに敗れた部員は日本代表の選手と比べられて出場機会を失ったことになります。ただのポジション争いに敗れたベンチウォーマーではなくなります。


バンドをメンバーをそして様々な想いを大切にできたらなと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。


コメントを残す