僕は就職活動で6社8部署にエントリーし、そのうち5部署で実地選考まで残る事ができた。
実地選考では時折”雑談”をすることがある。
特に1時間近くに及ぶ個人面接になると雑談をすることで人間性を見られているのでは無いかと思う事が幾度かあった。
その際に社員の方から「最後に何か質問はありますか?」と聴かれた時に僕は決まって1つのことを聴くようにしてきた。
「1番学生時代にやっておけばよかったと思っている事は何か?」
就活生の模範解答だと「英語の勉強」「プログラミング」「国際支援」「学生起業」などが模範解答といったところであろうか。しかし社員の方に同じ質問をすると意外と就活生の模範解答通りの答えは返って来ないことがわかった。
今まで10数人の方にこの質問をしてきたのだが、みんな決まって言うのが「遊んでおけば良かった」と言う事である。
ここで言う“遊ぶ”とは何も考えずにちゃらんぽらんすることではない。
社会に出て時間の制約ができてからではできない事をやっておけと言う事である。その例として「日本縦断」を出してくれた面接官の方が居た。
「日本を縦断」するにはそれ相応の体力と時間を要する。
社会に出てからも出来ない事はないが、なかなかそのような長期休暇はとれない。先日行った某社の面接で「暖かく、時間のある夏休みにでも日本を縦断してみたらどうだ?」と言われて来た。
「日本縦断」が社会に出てからどのような側面で役立つのだろうか?
「日本縦断」は「コンサルティング」や「営業」を行う際の「コミュニケーション」の手段として役立つのではないだろうか?その土地の特色や名産、特有の何かを共通の話題として持っておく事で会話は格段に盛り上がる。実際に目で見て肌で感じたからこそ産まれる話のネタもあると思う。
そして「日本を縦断した」と言う言葉のインパクトもものすごい。
日本を縦断した人間と盃を交わす機会があったら間違いなくその話を聴いてみたいと思う。
色んな人や色んな土地色んなものと出会う経験はもしかしたら今しか出来ないのかも知れない。
英語の勉強は退社後に1時間英会話教室に通えば出来なくもない。
プログラミングの勉強は週末自主学習すれば出来なくもない。
しかし日本縦断。こいつは違う。
僕は大学生活残り1年間で学び残した事を学びたいと思っていたがどうやらちょっと的外れだったようだ。
「今しか出来ない事」をやりたいと思う。
そのために「今しか無いもの」はなんなのかちゃんと考えるところからはじめたい。
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