みなさんとりあえずまずこのCMを見てください。
東京ガスのCMなのですが、批判が殺到したために打ち切りになったそうです。
とりあえずこのCMを見ての感想なのですが、批判とか擁護以前に「ちょっとリアルすぎるかな…。」と思いました。就職活動を経た方からわかるかと思いますが、このCMリアルです。
特に今は、少しは景気が良くなったとは言え依然として空前の就活氷河期でありなかなか内定を貰えない時期でもあります。
そんな時に本当に病んでいる就活生がこのCM見せられたら娯楽のはずだったテレビですら娯楽で無くなり、家ですら辛い思いをする他なくなってしまうのもわかります。
就活生ってナイーブなんですよ。笑
「受験」とちがって物差しが「点数」ではなく「会社」になるから「何が正解かわからない」んです。
この間某先輩と話したのですが、「美大」や「音大」の実技試験に似たところがあるのかなと思いました。
僕は今音楽に没頭しているのですが音楽ってバスケットボールに比べると理不尽だと思います。絶対に「審査員の主観」が入ってしまうのが音楽です。音楽に限らず「表現」を「評価」するには主観が入ってしまいますよね。バスケットボールでは審査員の“ひいき”があってもボールがリングをくくれば点数になります。
ちなみに僕は「勝負は残酷であるべき」って思っています。
「勝った人」は本当に嬉しいだろうし「負けた人」は本当に悔しいと思います。でもだからといって「みんなが勝てる」ように「競争」をやめてしまったらそこでお互いに成長は止まってしまいます。
そして「勝った人」は喜ぶ前に自分の「勝ち」の裏で「負けた人」が居る現実を見つめるべきだと思っています。
僕は東京大学での大学でのリアルタイム合格発表がなくなったと聴いて本当に残念な気持ちになりました。「受かる人」がいれば「落ちる人」がいるのは当然です。
喜んで跳ね回る人も居れば、その場で泣き崩れる人もいるし、黙って帰って行く人もいます。
とにかく“世の中にはいろんな立場の人”がいるんですよ。
話が戻ります。
世の中沢山の勝負は存在します。受験、部活、就活、商談。そして世の中本当に色んな立場の人が居ます。
僕は別に「就活に失敗をしてしまった学生の気持ちを考えるべき」とかそう言う優しい言葉をかけられるような人間じゃないですし、その言葉自体がまず相手を傷つけているのではないかと思います。
そうではなく、「あまりにリアルすぎる」と思いました。
テレビは現実から離れて現実を忘れさせてくれる娯楽でもあるはずなのにも関わらず、こんなCM流されたら食卓の空気重くなりますよ。シリアスなCM流すなとは言いませんが、あまりにリアル過ぎるのではないかな…と思います。
最後に。
就職活動って「自己表現」だと思うんです。「自分はこういうことをやってきたこう言う人間です!」って。
僕も何社か受けさせていただきましたが、そういう企業さんの中には「学生をなんだと思っているんだろう」っていう人事の方もいらっしゃいました。敢えて企業名は出しませんが。
セクハラ野次では無いですが、いかなる事情があれ「言っていい事」と「言ってはいけない事」ってあると思います。
とは言え、前言した通り「就職活動」が「自己表現」である以上は企業の主観に合否は委ねられます。
音楽や絵画と同じです。日頃から表現を磨き続ければ多少の主観なら乗り越えられるようになります。圧迫面接(人格否定)のような面接でも無い限り大丈夫です!だってそうですよね!「ひまわりの絵」を提出して「僕ひまわり嫌いだから落選。」って言われるようなもんですよ、圧迫面接って。
論旨があっちこっち飛び飛びになってしまいましたが、僕はこのCMは賛否以前にCMとしてリアルすぎると思います!そしてそのリアルすぎるCMはテレビという趣旨に合っていないのではないかな?と思います。
こんなに楽しそうに笑う女の子が
こんなんになってしまうってやっぱり就職活動って嫌なものです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。