【アカペラ】僕なりのベースラインの考え方〜刻むベース編〜


ベースラインの考え方

突然ですが、皆さんは編曲するときにベースラインってどうやって考えていますか?

僕は、経験に基づいて作り込んでしまうことが多いです。なのでなかなか上手に言語化できません。

ずっとピアノ、ギター、ドラムとやってきたので、ある程度感覚があります。なので、その感覚に基づいて自分のセンスでベースラインを打ち込んでいます。

ただ、これだとお話にならないので、自分の考えを言語化してみようと思います。



ドラムのあるなしで方針を固める

まずはこれ。僕はドラムのあるなしで方針を固めます。

何故ならば、ドラムがいないということは「リズム」と「効果音」を他のパートが担うことになるからです。

なので、ドラムがいない場合はベースがドラムの役割を果たすようにベースラインを作り込みます。グルーヴを作るための、ルート以外の音やパーカッシブな音(ミュート音など)を多めに入れると言っています。


刻むベース

全部を全部、一度にかけるわけではないので、今回は刻むベースについて書きます。

例えばこんな進行があったとしましょう。

この進行のベースラインを作り込んでいきます。

①リズムをつける

8ビートだったと仮定してリズムをつけました。

ベースのアタックは基本的にドラムのバスの位置に合わせます。

最低限のお作法(バスの位置とアタックを揃える)にしたがって音符を整えただけで、まだ、何の変哲も無いルート弾きの状態です。

②聴かせたい拍を定義する

ベースがルートを外すと躍動感が出ます。それを利用して、特定の音を目立たせます。

ドラムのスネアやタムなどの強調される音に合わせてあげると良いでしょう。

ドラムがいない場合は、スネアの音の代わりに入れたりします。

③フィルインを入れる

ベースもドラムと同じ。ベースにもフィルインがあります。

今回は1の音(トニック)に戻ってくるところでフィルインを入れています。

これも作曲のお作法的なところですね。

フィルを入れる場所としては、基本的にトニックになる直前にフィルを入れておけば、正答率80%はキープできます。

④遊びを入れる

何の変哲もなかった8ビートをいじりました。

休符を使って、強迫をアピールします。

ずっと音で塗りつぶされていた場所に、あえて空白の時間を作ることで、そこを目立たせる作戦です。

ここでブレスを入れたり、ハイハットを入れたり、タンギングの音を入れることで、ベースに打楽器としての要素が入ってきます。

この休符は美味しい音なんです。

⑤必要に応じてシンコペーションさせる

他のパートが拍を食い込ませて歌っているときは、ベースも合わせるのがお作法です。

そうしないと、縦がずれて聴いていても・歌っていても、どこか気持ちの悪い演奏になります。

もちろん例外ケースもありますが、ドラムのバスがくるべき拍には合わせておくと無難でしょう。

おまけ: 16ビートの場合など

曲のリズムに合わせて、音の刻みを細かく調整してください。

考え方は上述した8ビートの例と同じです。


まとめ

今日はあくまで、ベースが主体的にリズムを作らなければならないシーンを想定し、ベースが刻むパターンの作り方を解説しました。

他にもmokabuu.comではベースの記事を書いているので、合わせて参考にしてみてください。

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