参考:グーグルCEO「20年後、あなたが望もうが、望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される。」
こんな記事を見つけました。
CEOのラリー・ペイジ氏にまつわる記事です。この記事を読んでいて納得した部分そして腑に落ちない部分があったので記事を書いております。この記事を見つけたのはちょうどサークルの後輩と「twitter」について話した直後でした。
この「ペイジ氏の記事」と「twitter」は実は共通の闇を抱えているのです。今日はそんな記事を書いてみたいと思います。
【コンピューターは使うもの】
某社のセミナーに足を運んだ際に聞いた言葉です。
その会社は企業向けの統合型業務ソフトウェアパッケージ(ERP)を制作している会社だったのですが、セミナーの際にCEOの方がおっしゃっていた言葉が印象に残っているので紹介します。
「人がコンピューターの為に入力作業を行うのはおかしい。コンピューターの”ために”行う時点でそれは人がコンピューターを使っているのではなく使われているのだ。」
これですよ。
コンピューターは人の生活を豊かで便利にするものです。そのコンピューターを利用するために新しい手間が出来てしまってはそれは便利になったと言いがたいですよね。手間である膨大な入力作業は出来る事ならば避けたいものです。
実は同じように一見便利に思えて実は全然便利じゃないものって身の回りに沢山あるんです。
それではまずtwitterから切りましょうか。
【そのつぶやき本当にあなたを豊かにしていますか?】
良くtwitterを馬鹿発見器と揶揄したりしますよね。まさにです。
twitterは確かに非常に素晴らしいツールです。現に日本でも何千何万何億と言う人間がtwitterの虜になっております。しかしこのtwitterによって本当に幸せになっている人ってどれぐらいいるのでしょうか?
別にね。
僕は幸せにならなくても良いと思うんですよ。でもtwitterに「つぶやかされている」人間ってかなりいるんじゃないかなと思います。言わないで良い事をいってしまったり、余計な情報をつぶやいてしまったがばかりに痛い目を見たり。
twitterのつぶやきを元に空き巣に入られたりって事件も耳にしますよね。空き巣は稀かもしれませんが、twitterのつぶやきが元で影で嫌われたり友達を無くしたりってケースは割とあるのではないでしょうか?確かにtwitterは不特定多数(場合によっては特定の人間のみ)の相手に向けて情報を発信できるこの上なく便利なツールです。
「不特定多数の相手に情報を発信できる」と言うのは恐怖でもあります。
あなたのそのつぶやき本当に必要ですか?それは本当にあなたがつぶやきたい、不特定多数の相手に発信したい情報ですか?
「twitterにつぶやかされている」
これは人がシステムに使われてしまっている悲しい例なのです。
【人が仕事をしなくて良くなる時代がくる】
今ある仕事はそうでしょう。
実際に今ある職業のうちほとんどは近い将来機械に取って代わられてしまうと思います。それが無機質な流れ作業ならばね。
僕は機械では到底埋める事の出来ない事が2つ程あると思っております。
- 全く新しいアイディアを産み出す事
- 生身の人間だからこその生きたコミュニケーション
【生きたコミュニケーション】
さっきのtwitterの例なんかは最悪です。
人間同士ならではの生きたコミュニケーションまで機械に無理矢理つぶやかされたツイートを媒介とするようになってしまったら悲しいです。いらない一言をプログラムに依存しているがために発してしまう。これがプログラムに使われている人間ですよ。
さて脱線しましたが生きたコミュニケーションは機械にはとって変われません。介護ロボットが出来て介護者の負担が減る事はあっても介護の職がなくなることはないでしょう。それはそこに人と人との間に産まれるコミュニケーションや喜怒哀楽があるからです。人と人が関われば当然そこに感情が産まれますよね。
時に怒ったり時に喜んだり時に悲しんだり時に楽しんだり、これは機械には代替できません。だから僕は人と人とのかかわり合いである職業は絶対に消えないと思います。
【新しいアイディアの産出】
機械は100プログラムすれば100行ってくれます。
さらに優秀なプログラムは50プログラムすれば後は補完して100やってくれます。ものによっては使っているうちに120の見返りをくれるプログラムもあります。予測変換なんかはそうですよね!使えば使う程優秀になって行きます。
それでも機械には新しいアイディアを産み出すことはできないのです。
ではせっかくなので予測変換の話をしてみましょうか。例えば僕がエッチな少年で普段からどうしようもない下ネタばかり打ち込んでいたとしましょう。そんなぼくが「ちん」と打ったら「ちん」と続くのが普通ですよね。
でも僕がある日真面目になったとしましょう。
いままで「ちんちん」しか打って来なかった僕がいきなり「陳述書」と打とうとしても「ちん」だけでは「陳述書」とは出てきません。たとえ話がわかりにくいですね。笑
機械はプログラムされた事以外は出来ません。
機械には今まで誰も考えもしなかった新しいものは作れないのです。
例えばガラパゴス携帯電話を作る工場の機械が行きなりiPhoneつくったりはしませんよね。iPhoneを新たに作ろうと思ったら人が考えるより他ないのです。
======以下引用======
ベンチャー・キャピタリストの中には「人間を排除する」のが一番だと嬉しそうに語る人も多くいます。
======以上引用======
と書かれていましたが、人間を排除してしまえばアイディアの泉はそこで枯れてしまいます。
【だからこそ機械化すべき】
======以下引用======
テクノロジー嫌いの人たちは、機械に仕事を奪われることを恐れるあまり、いっそ新しいテクノロジーの開発はすべて止めてほうがいいと思っています。
======以上引用======
と書かれていましたが、これはこれで大きな間違いです。
先ほども書いたように新しいアイディアの産出は人間にしか出来ない仕事です。逆にルーティンワークは機械にも出来る仕事なのです。ならばそのルーティンワークを機械に任せる事で人が新しいアイディアの産出に使える時間が増えるではないですか!だからこそ仕事は徹底的に機械化するべきなのです。
ここで忘れては行けない事。
それは「機械を使う事」です。決して機械に使われてはいけません。twitterは確かに便利なものですが、それに依存してしまってはいけません。「つぶやかなくて良いこと」までつぶやくようになってしまってはおしまいです。ましてやそれで実生活に影響が出始めては手遅れです。
機械の導入も同じ。
例えば介護ロボット。介護ロボットを導入することで介護の負担が減るのは事実ですが、介護の負担と一緒にそこにあったはずの人と人とのふれあいの中にある暖かさまで減ってしまってはいけません。生活を便利にする一方で見失ってはいけない、見落としてはいけない大切なものって日常には溢れかえっています。
【まとめ】
コンピューターや機械は使うものです。
それを使う事によって生活は豊かなものになります。
しかし1つだけ。
便利で快適な生活に目がくらんで今ある大切なものを見落とさないように気をつけてください。
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