You Can’t Stop The Beat


アカペラのカテゴリにするか、SLAにするか悩んだけれどSLAにしました。

どうも。mokabuuです!先日サークルライブのオーディションにこの曲を出したところ「前奏の意義がわからない」と言われてしまいました…。実地でMCができないビデオ審査ってこれがつらいorz…。ってことでせっかくなのでなんでこんな奇抜なアレンジにしたのかちょっと紹介して行きたいと思います。


まず初めに言ってしまうと僕はhairsprayのyou can’t stop the beatをまんま歌いたくありませんでした

理由は3つ、「音域」「くどい」「歌詞」です。音域に関して言えばキーを大幅に変えているのでそれを聴いていただければ一発だと思います。「くどい」と感じてしまうのは原曲がアコースティックで色々音が増えたり変わったりしているのに対しアカペラアレンジにしてしまい色々制約がかかっている中で魅せるのが困難と判断したからです。

しかもこの曲、映画外で放映されるさいは尺短くされています。Berkanoと言うバンドでこの曲を歌う際に編曲をしてくださった先輩も言っていたのですが、おそらく原曲まんま尺は一般人が聴いても飽きてしまうと思われます。

ゴスペラーズもテレビでフルでアカペラをそんなに歌わないのは同様の理由なのではないでしょうか?2番から楽器入れたり、そもそも1番で終わったりが結構多いですよね?


最後に歌詞です。僕が一番大切にしているところです。

何故hairsprayの歌詞が嫌だったか?理由は「人種差別について歌った歌になってしまう」からです。それはバンドが望んでいるところではありません。

歌いだしの「丘を駆け下りる雪崩は止められない。季節を止めようとしたって止められないでしょ?それと同じ、私の踊ろうとする足を止めようたって止められないのよ。」と言うところからも「止められない!」と言うメッセージが曲で一貫して表現されています。これはバンドにとって大切でした。

実はこの曲を歌う時にバンドはサークルオーディションに落ちてしまい、どん底にあったのです。メンバーは忙しいし、先行きもちょっと不安でした。そんな時にこの曲を見つけ、「私たちの歌は誰にも止められない」というメッセージで歌いたかったのです。だから「止められない!」は大切で、「人種差別」は余計だったのです。


原曲の2番の

And if they try to stop us, seaweed, I’ll call the N double A.C.P.

ってところに人種差別要素がてんこもりになっております。だから僕は容赦なくカットしましたが。「私達を止めるなら、全米有色人種地位向上協会に電話するわ!」って歌詞です。これはちょっと「私たちの歌は誰にも止められない」ってコンセプトからずれますよね。笑

ちなみに原曲の3番は尺の理由で切り捨てました!


次。原曲の4番。
ここで2番をカットしたのが生きるんです。

‘Cause tomorrow is a brand new day and it don’t know white from black, Yeah!

ここの歌詞。原曲通りだと「そして明日は真新しい日、白人も黒人も関係ないの!」っていう解釈になります。でも人種差別の場所全部撤廃しましたよね?だからこの白と黒は人種の話にならないのです。

バンドで混めたメッセージは「そして明日は真新しい日、(オーディションの結果)白(通過)も黒(落選)も関係ないの!」です。「明日は新しい日。何があるかわからない。くよくよせずに明日に向かおうぜ!」ってメッセージにするためにも2番はカットしなければならなかったのです。


さて。ようやく着ました。イントロをなぜバラード調にアレンジしたか?

これはGLEEというドラマから持ってきました。GLEEではピアノが消失してしまった際にこの曲が歌われました。ピアノが壊れてしまい傷ついたメンバーに向けて歌われた曲がこの曲なんです。だから「ソレ」だけの進行で不安な空気が続いた後に、少しずつメンバーが元気を出して来た様子を歌う為に「ドドミソ」に進行していくようにしました。

そしてみんなの元気がもどったからサビから歌い始める

こういう設計になっております。言わなきゃ伝わらんよね。笑
だからこそMCって本当に大切なのだな、と。


メンバー6人全員が必要なんです。
だからゆったりとした曲調の中で語りかけるように始まり、サビまでじらしています。リードの語りかけに応じてだんだん人が増えて行くのも一種の演出です。

上で紹介したGLEE、なかなか上手くいかないんですよ主人公達。いっつもいろんな問題に直面して部が消えそうになったりしていて。そんな中で傷心したメンバーに向けて歌われたこの一曲。そこが欲しかったんです。


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