【アカペラ】読み易い楽譜を書く3つのコツ


読み易い楽譜を書こう!
記譜については
再三このブログで触れているので今日は割愛します!

要するに楽譜にも文法がしっかりあるんだから
汚い適当な楽譜は作らずに
しっかりと記譜法に則った綺麗な楽譜作ろうねってお話です。

今日はそこからもう1歩踏み込んで
綺麗な楽譜を作る上で大切にしたい3つのこと
書いて行きたいと思います。



1.初見で歌える楽譜
もちろん歌い手のレベルにもよりますが
高校で吹奏楽や合唱をやっていた人間に渡せば
直にすらすらと譜読みが出来るような楽譜を
書くべき
だと僕は思っています。

例えば最短音。
ぶっちゃけ楽譜を書く時には
いくらでも音符の長さを変える事は可能です。

それに応じてテンポを
早めたり緩めたりすれば良いだけなので
8分音符でテンポ104でも
4分音符でテンポ208でも
midiでの演奏上はなんらかわりないわけです。

が!
読み易さと言うものがありますよね。

普段は連衡の話や
2拍目と3拍目の話ばかりしていますが
それ以外にも気をつけられる場所って
沢山あります!

もちろん音楽記号も大切な要素の1つです。
スラーがあるのと無いのとでは
当然演奏も変わって来てしまいます。

「初見で歌える」を強く意識してみると
情報が少なすぎず多すぎず
最適な情報量の綺麗なレイアウトの楽譜が
作れる
と僕は信じております。


2.半年後に見て編曲意図が分かる楽譜
それに加えて初めて見た人が
譜読みをしたときに編曲意図が分かる楽譜であることが
綺麗な楽譜を作る上での鍵
だと思っております。

別に楽譜は銀行口座番号ではないので
暗号化しておく必要もありませんよね!

寧ろ書かれている情報が
しっかりと読み手に伝わる事の方が大切です。

そんな読み手はあなたではないので
当然楽譜の意図なんて知った事ではありません。
楽譜を読みながら意図を汲む事になります。

なのでそういった初見の人”が見ても
編曲意図が分かるような楽譜にしましょう!

1つの基準として半年〜1年後に楽譜を見直した際に
当時の編曲意図がすらすら出てくるのがベスト
です。

例えばコードをふるっていうのも1つの手です。
CMajor7とEm/Cとでは大分編曲意図も変わって来ます。
でも見てくれの音は同じです。

相当熟練した人でも4〜6段に分割された楽譜を見て
次の瞬間にコードを汲み取れたら化け物です。
でも文字で可視化しておけば見た次の瞬間には
その小節のコードはわかります。

そしてコードをふっておくことで
いざ音を変えたいとなった時に
どの音ならば変えて良いのか分かりやすくなります。

例えばCMajor7でしたら5度のGは抜いても
なんら差し支えありませんが、
Em/Cだった場合Gは短3度の音になるので
あまり抜きたい音ではありませんよね!

こう言う“めんどう臭いけど大事”なポイントに
拘れるとよりよい楽譜になって行くのではないかと思います。


3.区別できる楽譜
最後に“区別できる”
1つの大事な要素になるのでは無いかと思います。

例えば題名の横に小さくバンド名をふる
なんてのも1つの気遣いになります。

アカペラサークルにいると
なかなかに曲被りしたりするものです。
そして時に違うバンドで同じ曲を
別々のアレンジで歌ったりもするものです。

そんな時にタイトルだけじゃ
どこのバンドの楽譜か分かりづらい
ですよね!
そこでバンド名も振ってあると
より楽譜の管理がしやすくなるものです。

またリハーサルマークにも気を使いたいです。
たまに「A」「B」「C」しか振っていない楽譜を見かけます。
しかし実際の楽曲をイメージしてください。

きっとそこには
「1A」「1A’」「1B」「1C」「2A」・・・
のように様々な「A」「B」「C」があるかと思います。

それを「A」「B」「C」だけで書いてしまうと
「じゃあAからやろうか!」と言われた時に
「どこのAだよ!」ってなってしまいますし
いざ「1Aだよ!」と教えてもらっても
「沢山Aがあるけど1Aどこだよ!」と探すのに手間取ってしまいます。

たかだか数字やアポストロフィーですが
これがあるとないとでは楽譜の読み易さが
格段に変わってくるものです。


まとめ
以上僕が思う読み易い楽譜を書くコツを3つあげてみました。

凄く当たり前のことですが
これらに共通して言える事って

「読み手のことを考えた作譜」

です。

“【アカペラ】読み易い楽譜を書く3つのコツ”
なんてタイトルをつけている以上あたりまえなのですが
読み易い楽譜を書く上で1番大切なのは
“読み手の立場にたって考える事”なのではないでしょうか?

そのためにも特に項目2の
「2.半年後に見て編曲意図が分かる楽譜」
大切な気がします。

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