こんなブログを運営しているのもあって年に数回「ガチな相談」をいただけることがあります。
後輩にバンドに誘ってもらったので今度後輩とバンドを組みます。
しかしながら先輩は私1人だけです。その際にどのような立ち振る舞いをしたら良いか悩みます。音楽的技術も後輩の方がありますし、その中で唯一の先輩として後輩に何をしてあげられると思いますか?先輩だったらどうしますか?
皆さんならばなんて答えますか?
僕は同じニュアンスの事を聴かれた際に
気負う必要は無いよ!
後輩とバンドを組むときも同期とバンドを組むときも基本的には同じだよ!お互いに「こいつのここが凄いな」って認め合える所があったら対人関係も上手く行くし。逆に現段階で後輩の方が音楽的な技術があるって分かっているならばそれを越えるだけの努力をすれば良いと思うな!頑張れ!!!
ってな感じの受け答えをした記憶があります。
その時その答えに対して「なるほど!後輩の長所を探せば良いですね!ありがとうございました!」ってお返事をいただいたのですが、僕はちょっとそれは違うのではないかと思います。せっかくなので僕が思い描く先輩と後輩の関係像について少し書きたいと思います。
参考:【アカペラ】後輩とバンドを組む前に絶対に覚悟して欲しい11の事
先日こんな記事を書いておきながら何を言うんだコイツはと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、僕は基本的には先輩と後輩は対等であるべきだと思っております。
と言うのは先輩の”驕り”だと僕は思うのです。
良く見かけるのが後輩が頼んでも無いフィードバックをしている先輩です。
そういう輩に限って
「フィードバックして”あげる”よ!」
と言いながら近づいてくるものです。
後輩からすると「頼んでねーよ!」と思うに違いないでしょう。
たかだか1年2年の差です。そこに優劣なんて本来無いのです。
寧ろ本当にフィードバックして欲しかったら後輩から頼んでくるのではないかと思います。
別にわざわざ後輩のバンドが練習している輪の周りを周回しなくても…。
別に”○○してあげる”のが悪い事ではないのです。
そこに「後輩→先輩」のベクトルが出来上がってしまうことがよろしくないだけです。先輩も後輩を尊敬しますしするべきです。先輩も後輩から学ぶ事って沢山あります。先輩も後輩に教えてもらう事って沢山あります。
「唯一の先輩として後輩に何をしてあげられると思いますか?」
この問に明確に応えるとすれば「別に何もしてあげなくて良いんじゃん?」と応えます。ただし後輩が何かに苦しんでいたら一緒に苦しんで一緒に乗り越えて行くべきだとは思います。その過程で後輩があなたの力を必要として頼ってくれた時に力になって”あげる”ことが出来るように日々鍛錬しておきましょうね!
僕は小学校のころからこの日本語が大嫌いです。
「長所を探す」
「良いところを見つける」
日本語の問題かもしれませんが「探す」「見つける」と言うと躍起になってわざわざ探さなければ見つからないような「長所」と言う風に聴こえてしまいます。僕は長所はわざわざ見つけるものでは無いと思うのです。
逆に後輩と歌う時に探さなければ後輩の長所を見つける事が出来ないようならば誘ってもらったバンドは断ってしまった方が双方にとって後々のためになるのではないかなと思います。
「長所に気付きましょう!」
誰にだっていくらでも良いところはあります。
「長所を探しましょう」ではなく「長所に気付きましょう」。
長所は別に意識的に探すものではないです。
一緒に歌えば相手の良いところなんて直ぐに分かります。
そしたらそれを口に出してお互いに褒め合えば良いんです。
お互いに良いところは褒め合って悪い所は指摘しあえれば人間関係も円満になるのではないかなと思います。悪い所しか無い人間なんてしませんし、あくの無い人間も居ません。人の善し悪しなんてわざわざ探すものでもないでしょう。
まず「長所を探す」なんて言っている時点で無意識に相手の事を目下にみてしまっているのではないかなと思います。別にあなたがわざわざ探さなくても人には長所なんて腐る程ありますよ!
初めてバンドを組む人とは大抵が「はじめまして」です。
なのでそんな「はじめまして」の人と仲良くなって行く中で沢山相手の良いところも悪い所も見つめて愛しあえば良いのです。
後輩にバンドに誘ってもらったので今度後輩とバンドを組みます。
しかしながら先輩は私1人だけです。その際にどのような立ち振る舞いをしたら良いか悩みます。音楽的技術も後輩の方がありますし、その中で唯一の先輩として後輩に何をしてあげられると思いますか?先輩だったらどうしますか?
そう思うとこの文章って後輩に対して凄く上から目線に感じます。
別に特別あなたが何かしてあげなくても本当にあなたが魅力的な人間ならば後輩は勝手にあなたの背中を見て学びます。逆にあなたも後輩の「ここすげえ!」ってポイントを見つけたら真似すれば良いのです。
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2 comments to this article
相談者
on 2015/06/01 at 14:56 -
この相談をした者です。
あれから半年、結局そのバンドはうまく動かないままなのですがたぶんその原因は俺の驕りもあったんだろうなと思う今日この頃です。
メンバーの事情もあり活動し始める時期は決めてあるので、その時はこの記事を100回見返してから臨もうと思います。
mokabuu
on 2015/06/01 at 23:57 -
実際にこの相談実は1人じゃなくって覚えている限りでも5人ぐらいからされていて(笑)
実は僕も過去に同じようなあやまちを何度も犯してしまっているので記事には自戒も籠っています…。
3年生になるとサークル生活も後半戦になってちょっとずつバンド内での自分の役割も変わってくると思うので、しっかりと常に謙虚にお互いに頑張りましょう!5人の中の誰なのかはわからないけれど、僕もこれからも働きつつもどんどん歌って行くつもりだしまたどこかで機会があったら一緒に歌いましょう♪
読んでくれてありがとう(^0^)