人間生きているといつかは「企画書」であったり「カタログ」を書く機会に遭遇するものです。
そう言った時に「企画のおもしろさ」や「企画の素晴らしさ」が全然相手に伝わらない事ってありますよね。僕もよくあります。
AppleのOS Yosemiteのプロモーションビデオがもはやカタログのお手本だったので紹介したいと思います。
不可思議な○が3つ。
それらがそれぞれボタンへと変化し、動画がスタートします。
この段階で流行のデザイン(フラットデザイン)を予期させますよね。
よくダメなカタログを見ると「フラットデザイン」を導入とか文字だけ書いてありますよね。うんちです。
一般人が見た際に「フラットデザイン」って言われて何%の人間がわかると思いますか?
それだったら「流行のデザインを導入」とかなんとか書いて挿絵をするほうがよっぽど良いですよね。
そしてこっから展開していきます!
GOのOが大きくなって展開していくこの様。物凄くわくわくさせますよね。
偏に魅せ方ですよ…。
スケルトンになったファインダーや、フラットデザインに一新されたアイコン達を見せて行きます。
既存のユーザーならばその変化の大きさにわくわくするはずですし、新規ユーザーならばこのデザインの格好良さにわくわくするはずです。
そしてなにより一連の流れのなかで視点の動かし方が上手い。
次から次へと次の部分へと展開していくので飽きません。“わくわくのジェットコースター”です。
そして最後に離れていってマック全体を見せます。
「今迄のことはマックの中で起きていた事」ってか?上手い!上手過ぎます!!
HPもそうなんですけど、上手いんですよAppleは。
例えば先ほどの「フラットデザイン」の話だと、HPにはこのように書かれています。
フラットデザインって言葉をしらなくてもデザインが一新されたことやデザインがカッコいい事が伝わってきます。
僕も企画のプレゼンをしたり、カタログを作ったりするのが苦手でした。
プログラミンやデザインをやっていると専門用語が異様に多くなり、その言葉に中に価値を見いだしてしまうんです。実際に使ったときに見える価値ではなく。そうなってしまうとめちゃくちゃ対象が狭い同業者にしかその良さは伝わりませんよね。
例えば「プロジェクションマッピング」を売り出したかったら「プロジェクションマッピング」だけ言うのではなく、「プロジェクションマッピングを用いて壁一面が巨大スクリーンになる」とか言いようが沢山あります。
プロジェクションマッピングを行わない人にとっては、ましてやプロジェクションマッピングを見た事の無い人やプロジェクションマッピングを知らない人にとっては、「プロジェクションマッピング」の技術自体には一切の価値も無いんです。プロジェクションマッピングを用いて「壁一面がスクリーンになる」ことに価値があるんです。もっと言うと「壁一面がスクリーンになる」ことにも一切の価値はないんです。「壁一面がスクリーンになる」ことで産み出される「非日常」に真価があるんです。
内容は同じですが書き方とか魅せ方ですよね。
Appleはそれが非常に上手いな、と言う印象をうけました。
OS Yosemiteのプロモーションビデオはこちらから。
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