【アカペラ】”前ノリ”と”後ろノリ”と”地球の重力”の相関性のお話


グルーヴと重力の相関性
どうもどうも!
先日書くと宣言していた“グルーヴと重力の相関性”のお話をしたいと思って記事を書いております!

参考:【アカペラ】先輩!グルーヴってなんですか!

ただこのお話なかなか言葉で説明するのが難しいのです・・・。
出来れば読んでくださっている皆さんの腕をもって一緒にブンブン出来ればわかりやすいのですが、なかなかそうも行かないので・・・。

出来るだけ分かりやすく説明出来るように頑張ります!



まずは前ノリ!
さてさて!
まずは前ノリです!

1拍ずつ正拍にスナップを打ってみてください。
その時に胸の前に手を構えて前に向かって手首を回しながらスナップを打ちます。円運動を感じるためです。なんなら5円玉に糸を通したものを前方向に回していただいても構いません。これが前ノリを体感したものになります。

スナップを打つ瞬間に腕を前に向かって下ろしますよね?
そのときに腕は重力に引かれ加速します。
そして降りた腕が上がってくる時に今度は重力に逆らうのでエネルギーを要します。

スナップを打った瞬間に腕に力が入りそのエネルギーで腕が上がってくるのを体感してみてください。5円玉であれば、5円玉を上にもってくるために腕で「クイっ」と力を入れるのを感じてみてください。この力が入る瞬間。つまり大きな音が出る瞬間に向かって加速しその後減速するのが前ノリです。

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次は後ろノリ!
次は後ろノリです!
今度は胸の前に構えた手を後ろ回しで回してください。

腕を持ち上げるので今度は重力に逆らっていて腕を持ち上げにくいのがわかるかと思います。更に便利なことに間接の作り上後ろ回し手首を回すと頂点まで手が来た瞬間に一瞬手が引っかかるので上手い具合に後ろノリの失速を感じさせてくれます。笑

後ろに回そうと思った時に、
先ほどの前まわしとは違い“最初にアップ”が来るのでそこで重力に反する動きをするために失速するのです。

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この後ろへのズレが”後ろノリ”になります。

5円玉で実験すると頂点に来た瞬間一度失速し、
その後猛スピードで落ちて行くので分かりやすいかと思います!


マイケルジャクソンの8の字ノリ!
さて。
ここまではご理解いただけたでしょうか?
なかなか言葉で説明するのも難しく…。
分かりにくい説明でごめんなさい。

最後は先日も書いたマイケルジャクソンの8の字ノリについて書きたいと思います!

参考:【アカペラ】先輩!グルーヴってなんですか!

King of POPそして白黒の融合なんて言われた彼のグルーヴ、ノリは卓越したものになります。

1拍目3拍目で前周り、
2拍目4拍目で後ろ周りの8の字でのノリになります。

つまりマイケルの曲で垣間みる8ビートを例にとるとバスで加速しスネアで引っ張るビートになっているはずです!

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これはマイケルの歌にも顕著に現れております。
僕が大好きなHeal The Worldと言う曲があります(モノマネめっちゃ極めたんで誰か今度一緒にカラオケに行ってください 笑)。

この曲も正拍で前、裏拍で後ろのノリを表現しております。
そしてマイケルの歌もそれに同調するように、1フレーズ目を例にとると正拍の”There”で強く”place”で引っ張るように抜くように歌っております。

文頭を強く、文末を抜くように歌っているのです。

以前とあるバンドメンバーが地声は前で裏声が後ろなんて感覚を押してくれて事がありました。彼は面白い男で僕が前のめりなビートを打つと地声で張って、後ろに引くようなビートを打つと優しく息を多めに混ぜた声で歌っていたのですが、その話を聴いて「ああなるほどそう言う事だったのか!」と気がつきました。

確かに「地声が前」で「抜き気味の声が後ろ」と言う感覚で聴くとマイケルの歌とリズムの整合性がとれます。目から鱗でした。


まとめ
なかなか駆け足になってしまいましたが、
腕や5円玉などを回していただくと重力と円運動の相関性が感じやすいかと思います。

よく言われている言葉ですが“リズムは円であり拍は均等ではない”です。
その拍の微妙な前後へのズレがグルーヴを産み出す重大な要素でありリズムの面白いところでもあります。

是非色んな曲を聴く際には
「これって前なのかな?後ろなのかな?」
なんて考えながら聴いてみても面白いですよ!


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