土方って何が悪いのですか?


今日は朝早起きしてバンドで練習をした後暇だったので、廃人のようにまとめサイトをサーフィンしていたのだがこんなまとめを見つけた。

【衝撃】サラリーマンから土方にジョブチェンジした結果wwwww

どれぐらいソースが本当なのかもわからないし、もしかしたら作り話かもしれないが、このまとめサイトを読んでいる時に「土方」と呼ばれる仕事を蔑んでいる人があまりにも多いのではないのかなと思ったので記事を書いている。


  • 「解体屋なんか相変わらずDQN多いやん」
  • 「年取ってから辛いぞ」
  • 「俺らは「体力仕事が嫌なら勉強して良い大学いけ」って言われて育ってるんで」

等々の書き込みがあったが、僕は別にそうは思わない。


DQNが多いと言うが、それは何をもってDQNと言っているかである。
僕は今慶応義塾大学に通っているが慶応義塾大学にもDQNは沢山いる。バスの列に並べない学生、授業中に大声で騒ぎ立てる学生、そもそも学校に来ない学生、立場の弱い人間から金を借りて返さない学生…。東大を出て社会人になっても犯罪を平気で犯す人だっている世の中である。土方だからDQNが多いと言うのは些かどうなのかと思う。


また「歳をとってから辛い」のはどんな仕事でも同じである。
僕はSE職やコンサル職を見ているのだが、SEだって歳をとった後に何時間も画面の前に座って実装を繰り返せるかと言ったら絶対に辛い。コンサルだって歳をとってから出張を繰り返している体力が残っているかと言われたらグレーである。教職にしても、営業職にしても、どんな業務でも歳をとれば若い頃のようには働けなくなる。

そこで若いうちの経験を生かして歳をとった時にその職のなかでそれ相応の役割をこなすのが仕事なのではないだろうか?学生にとって身近なところだと、アルバイトやサークルが同じように思える。1年目と2年目で任される役割は変わってくる。仕事でベテランと若手の役割が異なるのは、サークルで1年生と4年生では任される役割は当然違うのと同じなのではないだろうか?


「体力仕事が嫌なら勉強をして大学へ行け」

これは間違いないと思う。だからといって体力仕事を蔑む必要性が全く見えない。
僕はブルーワーカーと言う言葉が嫌いだ。なんなら清掃員に青い制服を着させるあの風習も大嫌いだ。人を馬鹿にしているとしか思えない。特に大手企業のオフィスや、一流大学と言われる大学のキャンパスにいると必ずと言って良い程清掃員には青い作業着を配布しているように見える。これはもう一瞬職業差別なのではないのかな?と僕は思う。

体力仕事をすることの何が悪いのだろうか?
僕は土方に慣れる程の体力も筋力も無い。だから頭を使って頭を使う事で社会に貢献しようとしている。別に体力仕事をしていないことは偉い事でも何でも無い。土方の方は家を作る事が出来る。僕には到底そんなこと出来やしない。土方の方は大型ショッピング施設を作る事が出来る。そのかわり僕はプログラムを作れる。これって等価なのではないだろうか?


就職活動をしているとしばしば肉体労働を薄利3Kの悪しきものとして扱う風習がどこかにあるように感じられる。

その職その職にはその職のプロフェッショナルがいて、そのプロフェッショナルだからこそ出来る事って絶対にあると思う。それを執拗に小馬鹿にしたり蔑む必要はないのではないかな?と僕は思う。


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