僕はアカペラサークルの4年生なのですがずっと不思議に思って来た事がありました。
「何故世の中にはつられやすい人とつられにくい人がいるのか?」
と、いう事です。
ちなみにお恥ずかしながら僕はめちゃくちゃつられやすい人間です。「なんでじゃあお前アカペラサークルにいるんねん!」って思われる方、返す言葉がありません。笑
それでも4年間歌って来て気付いたのですが音楽経験の有無にかかわらず「まったくつられない人」っているんですよ。逆に音楽経験抱負でもつられまくる人もいたり。凄い不思議だなと思ったので、自身の経験を元に「どうして人はつられてしまうのか」考えてみました。
ネットで「つられる 歌」って検索したら色々出て来たのでそれを元に考察します。
【参考サイト】
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/0214/169182.htm
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1481814014
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1287376067
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1025885235
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1449158259
さあ僕なりに原因の切り分けをしていきます!
❶和音の感覚を養う・和音を覚える
→意味が無かった
❷キーコードで聴く
→意味が無かった
この2つ(❶❷)は驚く程意味がありませんでした。
別に僕はギターもピアノもやっていましたし、常にギターのコードを聴いたりしていますし、なんならアカペラ楽曲の採譜も行っていますが全然つられます。なんなら自分がドに対して長三度のミで入ると知っていても入れません。インプットとアウトプットは別っちゅー話ですね・・・。
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❸頭の中では、自分自身の歌に対するジャッジとコントロールを行う意識と、周りの音を聴く意識、両方が同時進行しています。楽器パートにまでつられる人はあまりいないでしょうから、この二つの意識は本来誰でもできることです。ただ、他人の歌を「歌」として認識してしまうから混乱してしまうのでしょうね。最初は他人の歌はあくまで伴奏と思えばやりやすいかもしれません。
→楽器パートにつられるという事は、他の音を音と認識してしまっているから?
→確かにつられてしまうときは他の音を聴く事で自分が出すべき音がわからなくなる。
これ(❸)は一理あります。
確かに僕は相手がピアノでも自分が出そうとしている音を紛らわされると入れなくなります。実際にどんな時にどんな音を聴くと入れなくなるのかといわれるとパッと思い浮かびませんが、弾き語りをしようとした際にギターにつられるなんてこともあります。それはもしかしたらギターやピアノを聴きすぎるあまり、それを「音程」で認識してしまい混乱しているのかもしれません。つまり音を聴く意識に意識が行き過ぎて自分の音に対するジャッジとコントロールを行う意識が0になってしまっているわけです。
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❹他の人につられる。それは、あなたが完璧に自分のパートを覚えてないから。
→否。自分でつくった楽譜で完璧に音がとれていても他の人と歌うとつられる事なんてざらにある。
先述したように自分でアレンジしようが、採譜をしようが、完璧にそのパートの音を覚えていようがつられるときはつられます。別につられるのは練習不足で解消される問題ではないと僕は思います。でも音をとらないのはくそ野郎への第一歩なのでせめて誠心誠意もって音とりはしましょうね!笑
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❺私がつられないのは、まず第一に絶対音感があるからです。初見でも音はずしません。というか、はずれようがありません。そのかわり、初見で譜面と違う調性で歌えといわれたら、たちまち音痴になります(笑)
→確かに歌っている時に自分の声の音程は聴き取れない(自分の声がまったく聴こえない)
→自分がどの音を歌っているのか完全に無自覚(声が出ているのはわかるが制御外である)
→だから耳を塞ぐと自分の声が聴こえるから戻って来れる?
→音ゲーでどのボタン押したらどの音が出るのかわからない状態(どうやったらその音が口からでるのかわからない)
これ(❺)は一番一理ありますね!
「ミ」と言ったら「ミ」が出るのですからつられるわけがありません。つられてしまう人って音を出す瞬間に他の音が耳に入る事で自分が出すべき音がわからなくなって迷子になる人だと思います。ちなみにつられているからと言って相対音感がないわけではないので「ドレミファミレド」っていうフレーズを歌う直前に「ミ」を聴かされると「ミファ#ソ#ラソ#ファ#ミ」と歌います。ちなみにその時自分の声が聴こえていないので、録音を聴いてはじめて気付きなんてこともよくあるわけです。違う音を歌っているのだろうけどどういう風に違うのかわからないケースも多いです。自分の音が聴こえないので判断材料が無いのです。
【つられてしまう理由】
じゃあつまるところつられてしまう人は何故つられてしまうのか?どうしたら良いのか?
僕は声はバイオリンだと思うんですよ。
いや別にフレットレスな楽器ならなんでも良いのですが。どこをどう抑えてどんな弾き方したらどんな音が出るのかわかっていない人が耳栓をしながらバイオリンを演奏するようなものです。そりゃつられますよ。っていうかつられる以前になんの音が出るのかわかったもんじゃないですよ。普段は耳栓が外れているので弾いて「ミ」がなっているからもうちょっとここをこうして「ド」になったぞ!と調整できているわけなのです。
じゃあ歌っている最中に聴こえれば良いんだ!自分の声が!
でも実際そうなんですよ。だから耳を抑えるとつられやすい人もつられなくなるのです。和音で聴くもなにも自分の声聴こえてないんだから和音ならないですよ!耳栓しながらバイオリンを弾いている人に「周りの音聴いて!」っていうのはナンセンスです。
いうならば「自分の声聴いて!」です。
さて。その証明として1人アカペラだとつられない理由を考察してみました。
絶対音感の理論で自分が「ソ」だと思っている音を出すだけで自分が「ド」だと思って出した音とハモっているからだと僕は思います。これなら耳栓をしていても音感さえ鍛えれば誰だってハモれます。記憶の中のソと記憶の中のドを出して一緒にならしてみたら5度がなった!ってこんな感じです。バイオリンの例をもってくるならば、耳栓をしてピアノでドとソを弾いたら5度がなった、って感じです。
まああれですよね。両方とも自分ですから細かいピッチの調整などしなくてもある程度は和音にはなります。
ではつられないためには?
思ったより方法は簡単です。
「しっかり鼻腔や頭に声を響かせてください。」
自分の声が聴こえない。
それは声が体に共鳴していないからだと僕は思います。他の人がどれだけ声を張っていてもしっかりと体に響いている音って振動が鼓膜に伝わります。直前に他の音を聴いて迷子になってしまうならば、逆につられてしまいましょう。どこか自分が歌うべき音がなっているところを探してみましょう。後はそこにつられるだけです。
恐らくつられるのは誰よりも得意なので簡単に入る事ができるかと思います。どうしてもその音が無かったら自分が好きな曲で、自分が入るべき音がなっている曲を探してみてください。割と手っ取り早いですよ!
是非つられやすいぜ!
って方は試してみてください!
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