【アカペラ】ピッチ補正の誤審について思うこと


僕はコロナ禍でアカペラ活動をやめてしまった立場なのでアレコレ言いにくいところではありますが、今回のかくたあおい先生の勇気あるコメントと、バンドから審査員へのフィードバックは素晴らしいと思います。

 
僕は審査員の一番大事な仕事は「バンドから挙がってきた異議に真摯に対応すること」だと思っています。
審査員だって人間なので完璧な評価をすることは不可能です。完璧を目指す責務はあると思っていますが、現実問題として完璧は無理です。審査員も人間なので。
 
また、評価ってすごく難しいんです。
例えば、あなたの会社の上司や学校の先生ってあなたのこと正しく評価してくれていますか?
上記の質問への回答に関わらず、そもそも「正しく評価してくれる」ってどんな状態ですか?
 
企業活動における評価は、規模の大きな会社では「評価者研修」とかやって、評価についてアカデミックに指導しているケースも少なくありません。
それでも評価に対して “納得していない人” が0人にはならない世界なんです。
同様に100人に「正しい評価」の定義をさせると、100人の回答が全員同じになることも無いんですよ。
 
ここからもわかるように、評価って究極的には主観の集まりになります。
だからこそ、評価をする立場にある人は、少しでも多く「評価」の経験を積んで、少しでも多く「評価」について学び続ける必要があると思っています。
それをするためには、自分が下した評価に対するフィードバックを受け取る機会ってとても貴重なんです。
 
今回、評価に対して声を上げたバンドの勇気は讃えられるべきだと思いますし、評価に納得がいかないと声を上げるバンドが増えると良いと思っています。
そのうえで、評価者も今回のかくた先生みたいに、素直にあがってきたフィードバックを受け止め、真摯に対応いただけると審査そのものの質が向上してくると思っています。
 
なので、僕は、今回の一連の出来事において、声を上げたバンドそしてフィードバックについて真摯に真正面から対応したかくた先生を心の底から賞賛したいです。
 

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