日々生きていると壁にあたることってあるんじゃないかと思います。
その時に「無理」とか「出来ない」とか直に決めつけてしまう癖って凄くやっかいな癖なのではないかと思います。
今日は僕が当時11歳でアメリカの現地校にぶち込まれた時に培った最強のポジティブシンキングを1個だけ紹介したいと思います。
僕は11歳でアメリカの現地校の中学校(Middle School)に転入しました(させられました。)
当時の僕は実はアルファベットの読み書きすら出来ませんでした。自分で言うのもなんですが僕は日本の小学校にいるときは物凄く賢い少年でした。国語算数理科社会。受けるテストは全部100点でした。
そんな賢い少年が唯一全く出来なかったのがローマ字でした。
そのためアルファベットがトラウマになり、小学校4年生の時に国語の授業で習ったローマ字がきっかけで僕は重度の英語アレルギーにかかっていたのです。それにも関わらずそれを知っていながらアメリカの現地の中学校に11歳の少年を編入させた両親は相当の自己啓発家なんじゃないかと思います。正気の沙汰じゃない。まじでリスペクトです。
当時の僕が知っていた単語は”Hello”と”Yes”と”No”だけ。
書けるアルファベットは大文字のみ。しかも”E”が”ヨ”になったりしていました。
「英語なんて出来る分けない!」
毎晩のようにそう思って鬱ぎ込んでいました。
そもそも知ってる単語は3つだけですし、アルファベットの読み書きも出来ませんし、学習する術なんて残されていないと絶望していました。2002年です。もちろん電子辞書も物凄く高価なものでしたしなかなか1人1台と言うわけにも行かず、最初の1週間はマイ電子辞書なしでの地獄のような日々を送っていました。
最初の1ヶ月間は文字通り毎晩泣きべそをかいていましたし、土曜日の日本人学校はだだこねて休みまくりましたし、ストレスから網膜が荒れてしまい視力も落ちました。そんな時、一通り絶望しきって絶望することに疲れた11歳の聡明な僕は1つの思考法に至ったのです。
当時のノートの写真有り:【継続は力なり】続ける事の大切さ。
何か大きな壁に向かって行く時に人は「越えられっこ無い」と決めつけがちです。
でも誰が越えられないって言ったのでしょう?誰が越えられないって決めたのでしょう?たまに泥臭く頑張り続ける人を見て笑う奴が居ます。出来っこ無いと周りからモチベーションを下げるような言葉を浴びせてくる輩も居ます。
でも
本当に出来ないって決めたのは誰でしょう?
最後に無理だと決断を下したのは誰で沿う?
自分なんです。
結局は自分で自分の事を信じていないだけなのです。
自分で自分は出来ないと決めつけているだけなのです。
僕は毎週末家族で出かけていた近所の池でカモメに糞を浴びせられた時にその事に気がつきました。
※ここです。パロアルトに行かれる方は是非行ってみてください。生臭い素敵な池ですよ!
糞が落ちて来た方向を見るとカモメが飛んでいました。
そして当時の僕は空飛ぶカモメを見て思ったのです。
「1903年にライト兄弟が世界初の友人飛行機を発明する前、誰が人が空を飛べる時代が来ると思っただろうか?絶対ライト兄弟は今僕が抱いている苦悩や葛藤を遥かにしのぐ苦痛と闘っていただろう。絶対に彼らも後ろ指をさされたり、そんな事出来るわけがないと笑われたり、心が折れる夜があっただろう。
それでも彼らが諦めなかったからこそ今僕はアメリカに連れて来られてしまったのだ。なんて奴らだ。ちくしょー余計な事を…。」
確かに辛かったです。
生きて日本に帰りたいとブツクサつぶやき続けた時期もありました。
それでもライト兄弟の挑戦に比べたらたかだか文化と言語の壁ぐらい大した事無いんですよ。家に帰れば家族とハムスターが居るし、そもそも英語もアメリカの文化も先人達によって既にどうやったら出来るのかしっかりと開拓されているんですよ。学習法が既に確立されてるならやれば良いじゃないかと。
「どうやったら人が空を飛べるか分からない中で空を飛べると信じ続けた勇敢なおっちゃん2人に負けてられない!」
「やり方が分からない中で試行錯誤を繰り返し空を飛んだやつが居るのに俺に学習法が確立された英語ができないわけがない。」
これが僕がストイックな人間になったルーツだと思います。
この記事を読んでくださった皆さんが今何に悩んでいるのか僕には知る余地もありません。
それでも長い歴史を見つめるとエジソンやライト兄弟やビルゲイツは誰もが絶望してしまいそうな高い壁を越えているんですよ。何も分からない中で0から飛行機を作り空を飛ぶ事に比べたら自分の目の前の壁ってそうとうちっぽけなものだと思えます。
もしも本当に行き詰ったら。
外に出て大空を飛ぶ鳥を見てください。
当たり前のように空を飛び交う旅客機も。
意外に目の前の壁って驚くほど低いですよ。
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