【考察】PentatonixのベースがMattになってからKevinのスタイルが変わった件


Pretenderを聴いた違和感

僕も立派なパーカスクラスタ。流行に乗ってこの曲をカバーしようと試み、聴き込みました。

そして、1つ大きな違和感に気付いてしまったのです。

“PentatonixのKevinのグルーヴが以前と変わっている?”

2014年頃の演奏では、シンバル系/スクラッチ/シンセサイザーの音とKスネアがKevinのグルーヴの中核を担っていましたが、Pretenderのカバーでは圧倒的にバスが多く、いわゆる効果音系の音が大幅に減っているように感じます。


Noのパーカス

一方で「No」のパーカスを聴いてみましょう。

1分11秒あたりからの2Aに注目して聴いてみると、拍頭など極々重量な箇所を除きバスは打っておらず、Kevinは効果音に徹しているように感じます。Aviの低音が効いているからこそ、バスの音を必要最小限にとどめ、その他の表現で魅せているように感じます。


Kevinの順応力の高さが素晴らしい

これはあくまで僕の推測ですが、MattさんはAviと違い低音があまり得意ではないのと、Mattさんのベースの色として「歌うようにベースを奏でる」ことから、低音のアタック成分にリソースを割いているように感じます。

現実、MattさんがLive中に低音が出なくなるトラブルに見舞われ、即座にオクターブを上げた際に、いつもはしっかりと1拍伸ばしているクラッシュを早々に切り上げて、低音成分を入れてベースのフォローに回っています(2分28秒〜)。

Mattさんが無茶せず、喉をつまらせなかった時は、1拍伸ばしています(2分27秒〜)。

常にバンドのサウンドに意識を配り、音の過不足を正確に判断できるKevinだからこその技と言えるでしょう。まさに至芸であり、僕はKevinのこういった細やかな演奏に彼のプロフェッショナリズムを感じます。

天晴!!!


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