突然ですが皆さんはドラムってどんなパートだと思いますか?
僕は「ドラムは渋いパート」だと思って演奏しています。
ドラムは決して目立つことの無いパートです。
ロックが好きな方はピンとくるのではないでしょうか?
バンドの1番後ろでリードやギターの影に隠れて演奏するのがドラムです。
もはやLive DVDを観ていても滅多にドラムがうつる事ってないです。
ワンポイントでワンカット使用されたり
ワンポイントでリードの後ろの映り込んでいたり
その程度の扱いですドラムって。
だけどそこが渋い!
今日は僕がドラムの虜になった
そんなドラムの魅力について記事を書いて行きたいと思います。
先述したようにドラムはバンドの一番後ろに陣取るのが普通です。
しかしながらポジションは中央の一番後ろ – 1番バンド全体を俯瞰出来る位置になります。
ここがドラムが渋い所なのです。
後ろの居るだけだったら誰でも出来ます。
でも全体を俯瞰して皆を支えるドラムパートだからこそ
中央後ろで全体が見えるポジショニングをしなければいけないのです。
カメラにもうつらないけれども淡々と演奏をするドラム。
淡々と皆を支えるドラムって相当渋いです。
20世紀以降音楽は確実に「人を踊らせる方向」に進んでおります。
それにともなってドラムやベースが発達し今度は機会が音楽に導入され
ディスコミュージックやテクノと呼ばれる音楽が生まれました。
そんな中でドラムの役割も少しずつ変わって来ているように感じます。
往年のジャズドラマー「Buddy Rich」や「Gene Krupa」なんかは
今までバックで支えているだけだったドラムで魅せようとしたパイオニアです。
Sing Sing Singのドラムソロにみられるように少しずつ時代の中で
ドラムも前に前に出るようになって来ています。
それでもやはりドラムはバックミュージックとしての役割が強いです。
ロックを聴いた時にカメラには写らないけれども
裏で情熱を持ってバンドを支えているドラムには渋さとかっこよさを感じます。
顕示欲を捨てるというと語弊がありますが
その情熱は表に出さずにうちに秘めた方が良いとは思います。
ドラムって基本的にカメラには写らないです。
そしてバンドの主役になることも非常に少なく目立ちません。
大衆にウケると言うよりはドラムをやっている人間がニヤニヤしながら
そのマニアックな技術に聴きぼれる事の方が圧倒的に多いです。
でもドラムってそれで良いそれが良いのではないかと思うのです。
音楽的にみても視覚的にみてもドラムが一番前に居るバンドってあんまり観ませんし
成功している例って凄く少ないです。
それはドラム本来の役割が自身が主役になることではなく
根幹になるリズムを作って裏で皆を支えるところにあるからなのではないかなと思いました。
先ほど言ったように音楽は「踊る方向」に進んでいます。
アカペラ界ではその時代を先駆けるようにして人気を勝ち取ったのがPentatonixです。
派手な低音を繰り出すベースと今までになかったテイストのコーラス
そしてHBBを上手い事アカペラに輸入して革命を起こしたパーカショニスト。
しかし彼らの演奏を聴いていてもパーカスが主役になっている事って無いです。
確かに派手な音や物凄い手数で演奏していますが、
ケビンは最低限のものを作った上で「遊び」としておかずを入れている事が多いですし
寧ろその手数もコーラスの薄さや間をカバーするためのものだったりもします。
声ドラムと言うパートを演奏するにあたって
悪め立ちせずにドラム本来の役割をしっかり意識することって
簡単そうですごく難しいなと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入って頂けたようであればシェアをお願い致します。非常に励みになります。