【アカペラ】バンドでもサークルでもカッコつけても良い事は無い話


自己顕示欲
人には誰しも少なからず“自己顕示欲”ってものがあると思います。

上手く見られたい、格好良く見られたい、可愛く見られたい、
これは当然人がもってして生まれるべく感情であり
時にはこういった感情があった方が負けじと一生懸命になれ
成長のエネルギーになったりするもの
です。

しかしながらこの“自己顕示欲”は諸刃の剣でもあり
正しく使わないと人を傷つけたり人を遠ざけたりしてしまう
恐ろしい感情の1つでもあります。

“顕示欲”と言う言葉に現れるように人は誰かに認められて
初めて一人前になれるもの
だと思うのですが
誰かに認めてもらうための最短ルートは“カッコつけない事”
なのではないのかなと思ったので記事を書いております。



きっかけはサークルの全体曲
僕が所属していたアカペラシンガーズK.O.E.のウリは何と言っても手作りのライブです。
ステージを自分たちで作り、照明や音響も自分たちで全てセッティングし、
コンサートを作っているサークルを僕は他に知りません。

学生のコンサートで10万円以上するプロジェクターを借りて来て
プロジェクションマッピングを行うのですからビックリです。

でもそれ以上にサークル員が誇りに思っているものがあります。
サークル員総勢100名以上で歌う”全体曲”です。

先日アカペラシンガーズK.O.E. 2015 Summer Concert Blast!を観て来たのですが相も変わらずK.O.E.の全体曲は圧巻でした。

昨年のHeal the worldを聴いて思わず涙が出…そうになった僕なのですが
今年もトリの2曲man in the mirrorとwe are the worldを聴いた時に心が震えました。
実はこれだけK.O.E.の全体曲は凄いと言いつつも僕は全体曲から逃げて来た人間です。

先日のコンサートを観て過去の自分の決断を凄く愚かに思ったのでこの記事を書くにいたりました。


僕はカッコつけて逃げていた
100人のサークル員の中の誰か1人でも手を抜いたら客を泣かせる事は出来ません。
僕が全体曲に乗らない選択をして来たうちの理由の1つがそれでした。

週2回毎回サークルの全体の練習に行って毎回最初から最後まで練習出来ない。
そしてステージ上で熱く輝いている他のメンバーと同じように輝く事が出来ない僕が
中途半端な覚悟と中途半端な想いでステージに乗る事によりステージを壊してしまう。

これが1つ目の理由でした。
これに関しては同期の友人と相当ドンパチやったのも今では良い想い出です。
僕はこの決断に関しては何も後悔しておりません。

でもこっちは後悔しています。
2個目の理由です。

現役執行代前最後のサークルライブの際に僕は審査員と喧嘩してしまい
全てのバンドがサークルのオーディションで落選すると言う事態に見舞われました。
全体の3割が僕が所属しているバンドだったので通過率から観てこれは異常な出来事でした。

事実僕もショックを隠せませんでした。
ショックのあまりあまり人前に行きたく無いと思うようになりました。
当時そこそこハクもついて来ていただけに人前にでるのが恥ずかしかったのです。

だからサークルの全体での練習なんか以ての外でしたし死んでも生きたく無いと思うぐらいには引きこもっておりました。
“こんな格好悪い状態で人前に出たく無いでおじゃる”と言う想いがどこかにあったのだと思います。


マジでダサかった2年前の僕
しかし昨日のコンサート。
最後のコンサートを観ていると当時の僕と同じような境遇であるはずの後輩達が
めちゃくちゃ良い顔をしてめちゃくちゃ良い声で命かけて歌っていたんですよね。

額に汗を輝かせて腕を目一杯使って100人以上のサークル員がいるのに
どこに誰がいるのか一目でわかるレベルには輝いていた
んです。

彼らの勇姿を観た時に「あー俺バカだったな。」と気付かされました。
絶対に彼らだって逃げたくなる時や落ち込む時だってあったでしょうに。
それでも最後まで逃げずに逃げるどころか最前線で光を放ちながら歌っているんです。

めっちゃくちゃかっこ良かったですよ。
当時の自分が下した決断なので当時の自分の意志は尊重するつもりです。
それでもこうやって時間が流れた今彼らの勇姿を観ていてマジでカッコいいなと思いました。

自分のカッコ悪さに絶望しました。
今後またサークルに遊びに行く事があれば彼らの事はさん付けで呼びたいです。

かつての僕は自分のチンケなプライドのために本当にダサい選択をしました。
その選択をすることで同期にも迷惑をかけました。
どこまでダサい男だったのだろうと恥ずかしく思いますが
この記事を読んでくださった方には是非反面教師にして欲しいです。


まとめ
何事においてもそうなんじゃないかなと思います。
弱い人間や小さな人間ほど自分にいまあるものが不確かだからこそ
無理にカッコつけようとしたり虚勢をはったりします。

そしてその姿って誰よりもカッコ悪いですし
そんな事をしていても周りからは認めてもらえません。

例えばバンド練で上手くハモれないとかどうしてもとれない音があるとか
例えばオーディションに落ちてしまったとか
例えば本番であり得ない失敗をしてしまったとか

そう言う時にとるべく本当にカッコいい行動を目に焼き付けられました。
僕に大切な事を身を以て学ばせてくれた後輩には心から感謝したいです。

ありがとう。

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