当たり前のことを言います。
コミュニケーションって物凄く難しいです。
話が長いと相手に伝わらなくなってしまいますし、伝わらないと相手は当然イライラするのでウザがられます。逆に話を短くしようとすると、情報が不足してしまい相手に自分が伝えたい内容が伝わらなくなってしまい、伝わらないと相手は当然イライラするのでウザがられます。
ふう・・・。
さて。
この世に「他人からウザがられたい人」っているのでしょうか?
まぁ当然いないですよね!
そこで今日は「もかぶー流・伝わるコミュニケーション術」を紹介したいと思います。
私はウサギです。
これは「私 = ウサギ」とわかる非常に良い文章です。特に何も考えていなくても、「私がウサギであること」が伝わってきます。
私の名前はもかぶーです。
これも「私の名前 = もかぶー」である事が一目でわかる非常に良い文章です。そしてこの文章に含まれている情報は「私の名前がもかぶーであること」だけですよね!受け手から見た時に、何が言いたいのかわかりやすいので非常に好まれるのがこの「a = b」の構文です。
さて。
ではこれはどうでしょう?
私の名前はもかぶーです。もかは黒い毛皮に由来して命名され、ぶーは鳴き声に由来して命名され、二つが合わさってもかぶーになりました。
一気に文章が難解になりました。さて、ここで以下の観点で文章を読んでみてください。
- 上記の文章に含まれる情報は何個あるか?
- 上記の文章に含まれる情報を大切なものから順に並べるとどのような順序になるか?
- 上記の文章で話し手が1番伝えたかった内容とは何か?
如何にこの文章がわかり難い文章か気付いていただけたでしょうか?どうしても「私の名前 = もかぶー」の「a = b」を崩したいときは以下のように伝える事を意識してみてください。
私の名前はもかぶーです。
名前は、私の毛皮の色と鳴き声に由来しています。
もかぶーのもかは、黒い毛色にちなんで命名されました。
もかぶーのぶーは、私の鳴き声にちなんで命名されました。
その結果、もかとぶーが合わさってもかぶーと言う名前になりました。
こうやって伝えれば、最低限何個の情報が含まれているのか伝わりますし、全ての情報が「a = b」になるので、伝えたかった事は伝わるはずです。ただし、やはり「結局何を伝えたかったのか」がわからなくなってしまうので、肉付けを行うときは気をつけてください。
私の名前はもかぶーです。
名前は、私の毛皮の色と鳴き声に由来しています。
もかぶーのもかは、黒い毛色にちなんで命名されました。
もかぶーのぶーは、私の鳴き声にちなんで命名されました。
その結果、もかとぶーが合わさってもかぶーと言う名前になりました。
先ほど、悪い例として紹介したこの文章ですが、聴き手が求めている情報によっては「まだマシ」な文章として捉える事も出来ます。例えば、聴き手が「名前の由来について知りたがっている」場合はどうでしょうか?
私の名前はもかぶーです。
とかは、マジでどうでもいい内容ですが、その下の
名前は、私の毛皮の色と鳴き声に由来しています。
もかぶーのもかは、黒い毛色にちなんで命名されました。
もかぶーのぶーは、私の鳴き声にちなんで命名されました。
その結果、もかとぶーが合わさってもかぶーと言う名前になりました。
は有益な情報ですよね!
ちなみにこの場合は「名前の由来」について聴かれているので「最後まで聴かないと名前の由来がわからないのはウザい」です。
なので、
名前の由来は、私の毛皮の色と鳴き声です。
とこたえてあげると良いでしょう。相手が求めている情報は「名前の由来」なので別に「毛皮が黒い」とか「鳴き声がぶー」なのはどうでもいい情報です。聴かれたら答えれば良いのです。
ちなみにこの場合も「名前の由来 = 毛皮の色 + 鳴き声」の「a = b」を崩さないことが大切です。
では「もかぶーのぶーってなんでぶーなの?」って聴かれたらなんて答えれば良いでしょうか?
この場合は
(もかぶーのぶーがぶーなのは)鳴き声がぶーだから。
ですね!
今回は簡単な例をあげて説明したので、「なんだ簡単じゃん!」と思われるかもしれませんが、実際にやってみるとこれがまた難しいのです。
あなたはコールセンターのアルバイト職員です。
お客さんから以下のようなクレームがありました。「先週の金曜日にお前のところで買った品番がMOCHA-8080のコーヒーメーカーが動かないんだけどどうなってんの?責任者出してよ!」
さて、上司にどのように報告しますか?
どうです?結構難しいものなのです。
コツは同じ。上司の立場にたって、報告を受ける時にはどのような情報が必要か考えて、その中で優先順位をつけていくと上手く伝える事ができるようになります。この時、シンプルに「a = b」で伝える事を忘れずに実践すると、スッキリ伝わる文章になりますよ!
※ちなみに「a = b」の形で箇条書きにしてみると、無駄な情報の多さや本題までの冗長さに気付ける良い機会になるのでオススメです!
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