つい先刻書いた記事で「アレンジは自己表現」だとかなんとか書かせてもらった。
僕も昨年度から本格的にアカペラアレンジを初め、1年間かけてとにかく多くの先輩達にアレンジについて聴いてまわってみたりした。その中でBerkanoで一緒に歌わせていただいている先輩Bと、熱海梅園で一緒に歌わせていただいている先輩Iの教えに一番インスパイアーされた。
特に先輩Bのアレンジは、Berkanoと言うバンドで数多く触れる機会がある。
昨年に入り自身に後輩を誘ってバンドを組む上で必要最低限の音楽的実力がついたと思ったので念願のpaprikaと言う洋楽ミュージカル曲を歌うバンドを組んだ。そのときに行ったアレンジも先輩Bの影響を多分に受けているものが多い。実際にYou Can’t Stop The Beat/Gleeの編曲の際にはアドバイスも沢山いただいた。
さて、先述した通り僕は「アレンジは自己表現である」と思っている。
しかし1つだけ忘れてはいけないことがある。それはオリジナルソングでは無い限り必ず原曲があるということだ。どれだけ奇抜で斬新なアレンジをしても良いが、原曲に対する敬意を忘れては行けない。その上でも尚いくつか気をつけたい事がある。
【先輩から教わった事で気をつけている事】
- アレンジのどこでお客さんに凄いと思わせたいか
- どんなジャンルのアレンジをしたいのか
- パートの枠に捕われない事
- 誰にどの音をなんで歌わせたいのか
- その為には誰にどの音を歌わせたいのか
先輩から教わったことではこの5つを特に気をつけている。それに+αで、先輩のアレンジや楽譜から学び気をつけている事も何個かある。
【自身で気をつけている事】
- ドラマなどの挿入かの場合ドラマを全部見るようにしている
- 編曲の前に歌詞解釈から始める
- メンバー全員の強みを最大限に引き出せるアレンジになっているか
特にpaprikaというミュージカル曲を歌うバンドを組んでから上記2つにはかなり神経を使っている。ミュージカル曲を歌いこなす為に、メンバーに2人ミュージカルサークルのサークル員を誘っているので原作を軽視したアレンジなんてしようものならばバンドは炎上しかねない(笑)
特に、原作のどういう場面で何を伝える為に歌われた曲なのか知った上で歌詞解釈をするのとそれをせずに歌詞解釈をするのでは全然違ってくる。更に、歌詞解釈をしなければどこでお客さんに凄いと思わせたいのか定めるポイントもズレてきかねない。その曲が一番伝えたいメッセージをお客さんに伝えなければ原曲レイプと言われてしまう。
アレンジはすればする程奥が深く難しい。それでも、素人がオリジナリティを出せるとしたらアレンジぐらいなのかもしれない。プロの劣化版コピーではなく自分たちの音楽を一丁前にしたかったらまずアレンジをはじめて見る事を僕はオススメしている。
そして、アレンジをする時はその原曲に最大限の敬意を払い、しっかりと原曲を心行くまで解釈した上で、メンバーの得意不得意を誰よりも理解し、楽譜をつくるべきなのではないだろうか。
そうでもしなければ、プロのアレンジャーでもない素人が一丁前にアレンジをする事の意味さえも危うくなって来てしまう気がしてならない。
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