曲のキーと歌詞。


皆さんスピッツはご存知ですか?

これです。彼らです。
彼らの曲って凄く「素直」だったり「素朴」に聴こえませんか?それは彼らの曲の多くがC Majorで書かれているからなんです。

C Majorだと原則音階には白鍵の音しか登場しません。
その色彩イメージのせいかC Majorには白のイメージが強いと言われています。


良くカラオケとかで「キー」って言葉耳にしますよね。これって曲の調のことなんです。

バンドで編曲をしている際に「キーを変えよう!」って話よくでてきませんか?ちなみにキーを変えると曲が持つイメージを破壊するリスクがあるのでキーと変える際は慎重に!!!


例えば諸事情により原曲を貼ることが出来ないのですが有名海外ドラマのGLEEである洋楽のキーを変更して歌っていました。

原曲のキーはGでしたが、GLEEではAにキー上げをして歌っていました。これ、僕にはこのキーの変更がものすごく魅力的だったんです。


原曲は僕のが青春時代を過ごしたアメリカ合衆国のサンフランシスコ出身のバンドが歌っています。彼らはG Majorが持つ「若さ」と言うイメージにぴったりのバンドです。

GLEEではその曲(どことなく「誠実さ」がある「若さ」の歌)のキーを上げてA MajorにすることでGLEEらしい「快活さ」を出したアレンジに変わっていました。

「輝かしさ」「希望に満ちた感じ」もA Majorの特徴としてあげられていますが、それもGLEEにぴったりのような気がします。


こういうキーってミュージカル曲を聴いていると凄く繊細に選ばれている気がします。
僕が大好きな映画High School Musicalでは、卒業ソングの歌いだしがGで歌われていました。これはきっと高校生の「若々しさ」「巣立ち」を表現するためだと思います。またG Majorには「甘い喜ばしさを表す」効果があるとも言われているみたいです。

そしてこの曲実はサビがB♭です。
このB♭の特徴としては「壮麗で楽しい」「気晴らしに富んでいる」等が上げられます。また、このB♭と言うキーが管楽器で吹きやすいらしく吹奏楽で好まれるキーらしいです。そのためか、B♭には「軍隊」「行進」のイメージが強いそうです。

卒業セレモニーで皆が一斉に踊り出すサビ。だからこそB♭にしているのではないでしょうか?


こんな感じで。
考え過ぎかもしれませんが、曲とキーと向き合ってみると意外と見えてくる事って沢山あります。

キーから受ける印象って割と個人的な主観が強い事がなくもないのかな?と思います。
それでも、出ないからと言って安易にキーを変えてしまわずに、そのキーが意図するところを考えてみると面白いかと思います。


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