字ハモの作り方を見て行く上で書かせないのがコードの知識になります。
特に5声6声で字ハモを行うアカペラでは他のジャンルの音楽に比べて
音をぶつけなければ音被りで曲が不格好になってしまうようなシーンが多々訪れます。
その時にしっかりと「コードを知っている」そして
「そのコードを使える」ことが大切になるように感じます。
しかしコードについて見る前に
まずは「字ハモには2種類の字ハモがある」ところから
始めるべきだと僕は思っております。
今日はその2種類の字ハモを紹介して行きたいと思います。
一番有名な奴ですね!
一般的な”3度ハモ”なんかがこれにあたります。
主旋律と並行して動くタイプの字ハモです。
これは伝えたい感情を2倍にして表現する時に使います。
例えばHYさんのAM11:00のようなリア充ソング!
男声の音と女声の音の距離が常に一定ですよね!
彼氏のラブと彼女のラブで2倍のラブを表現するための手法なのです。
これは複雑な恋心を歌った精神不安定字ハモです。
コーラスはコードトーンで動くために主旋律との距離が常に変化し続けます。
そこに恋の一喜一憂を歌うことが非常に多いです。
例えばこの曲。
BメロとCメロの部分を再生してみてください。
リードと距離が離れている時は「裏の自分」「相反する感情」を表現しております。
逆にリードと距離が近くなっている部分は「まつわ」という”愛”を歌う部分になっています。
と、言う風に多きくわけて2つの字ハモを使い分けております。
当然編曲して行く時は2人だけの字ハモってあまりないので、
これを応用して4声の中で「Topと3rdは並行させる」けど
「3rdと4thは直線の関係で反比例させる」と言う風に
合わせ技と使って字ハモを組み立てて行く事になります。
そこで僕は歌詞解釈や作曲背景の分析や
ドラマや映画の主題歌だった場合はそのドラマや映画を観察して
誰と誰がどの字ハモをするのが曲の表現に置いて最適か考え
必要に応じて音を足したり変えたりしながら原曲を改造しています。
是非字ハモに挑戦するときは2つの字ハモの特性を理解して
その時々でどの字ハモが最適なのか見極めて楽譜を作りこんでみてはいかがでしょうか?
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