【アカペラ】ボイスパーカッション上達のヒント〜組み立てを意識しよう〜


野球みますか?

突然ですが皆さんは野球をみますか?

人間って凄いもので、プロのピッチャーだと稀に時速160kmのボールを投げられる人が居るんですよね!これ、高速道路の車よりも速いですからね。笑

ただし160kmのストレートを投げれてもそれだけだと打たれてしまいます。160kmの球は確かに速いですが、打つ人もプロなのでそれが来るとわかっていれば打てますし、最初は打てなくても速度に目が慣れてくるんですよね。逆にストレートが140kmでも100kmのカーブを混ぜれば140kmが140kmよりも早く見えるし打たれないものです。遅い球と速い球が混ざる事で緩急がついて、そこまで速い球じゃなくても相当速く見えるからです。

そして。同じくプロのピッチャーは凄いもので、野球の18メートル先に構えられたキャッチャーのミットにドンピシャリでボールが入ります。しかしこれもまた如何にコントロールが良くても、ずっと同じ場所に投げ続けたら打たれます。どこにボールが来るかわかりきっていたらそれは打てますよね。それにずっとアウトコースにばかりボールを投げていると打者も目が慣れます。逆に多少コントロールが悪くても、ボールをしっかりと散らして行けば打たれ難くなります。

ボイスパーカッションも野球と同じです。

如何に連打が凄くてもずっと連打をしていると曲にメリハリが無くなってしまって飽きられてしまいますし、如何にテンポ感やリズム感が良くても上手く曲に変化を付ける事が出来なければ飽きられてしまいます。


変化をつけるとは?

ここで言う変化は音やビートを変えろと言う意味ではありません。

微妙に音を鳴らすタイミングをずらしたり、音と言うよりは音色を変える事で上手く組み立てようと言う事を言いたいのです。

  • 例えばメロは敢えてリムショットから固さを抜いた状態にして、サビから固い音で演奏をする事で、サビになった瞬間に縦がはっきりとでてリズムが生まれて盛り上がったように聴こえたりするようになります。
  • 例えばシンバルの音を「ビシー」だけでなく「グシー」も混ぜてみる事で、混ぜなかったときと聴き比べてみると曲に鮮やかさが出ているなんてこともあるかもしれません。
  • 例えばラストのサビで気持ちテンポを上げる事で、1サビと音の積みが同じでもお客さんにとって乗りやすいテンポになり、盛り上がっているように聴こえるかもしれません。

こんな感じで、組み立てで出来る工夫って山ほどあるのです。

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まとめ
ビートボックスサウンドなどの多彩な音をもった奏者とか、
リズム感に優れて本当に寸分の狂いもなくテンポを刻める奏者とか、
こいつマジかと思うぐらい連打が回る奏者とか、

羨ましいなと思うことはあるけれども、彼らと比べて自分の武器が少なくても、しっかりと自分がもっている武器をつかって組み立てさえできればいくらでもパーカスとして一流にはなれると思っています。

最後に。まるでシンセサイザーのように多彩な音数や、機械のように安定したテンポ感や、目が回るような連打がなくても、世界的に多くのドラマーに死後しばらくたった今でも尊敬されている有名なドラマー、アルジャクソンの演奏をはってお別れしたいと思います。

フィルのパターンが少なくたって、出せる音が少なくたって、ドラムとして一流になることは、、、できます!


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