4/4をCと表記するけれどもあれはなんなのか。


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よく楽譜で目にする拍子記号。
4/4とかCとか色々ありますよね。ふとCってなんでCって書くのか気になったので記事を書きます。


まずCっていうのは、Common Timeの事だそうです。
CはCommon Timeの略称で、4/4拍子のことをさします。

ソース:wikipedia


はい、終わり。
ではあまりに寂しいので、ここで僕が疑問に思った事を投げかけてみたいと思います。

「なんで4/4がCommonになったのか?」

僕は音大生ではなく、アマチュアの音楽好き学生なので言語学的な視点からちょっと考察してみたいと思います。


音楽に精通している方はご存知かと思いますが、4/4拍子のことを”imperfectio”と言います。

もともとperfectioと言うのは鋭い方は気付いていらっしゃる通りperfectの語源となった単語です。ラテン語ですね。

さてさて。
そのperfectioにimがついたってことはもうわかりますよね。

impossibleでおなじみのimには否定を表す意味があります。imperfectio、つまり不完全って意味の単語です。


では4/4がimperfectioならば何がperfectioなのか?

実は3拍子がperfectioだったんです。なぜか?
ラテン語って聴いた時に世界史選択のかたなんかはキリスト教おもいだしませんか?こたえはそこにあります。

3はキリスト教では三位一体説に現れるように厳正な数字だったから、3は完全な数字、perfectioと名付けられたそうです。


そんなperfectioな数字3拍子、はperfectioと言う事で○で表されたと言います。

それに対して2拍子(不完全な拍子)は半円で表記されるようになったそうです。
こちらはネットで調べまくるといろんな場所に書かれているかと思います。ちなみに本当かは知りません。でも普通に考えて3がperfectioだったら2はimperfectioですよね、足りないのだから。

左が3拍子で右が2拍子

左が3拍子で右が2拍子


この記号がいつしか、4拍子に使われるようになってこうなったのではないかな?と素人ながらに思いました。

言ってしまえば4拍子も3分割できないimperfectioな拍子だったわけですからなんら不思議はありません。実際のところはどうなのかわからないので音楽に精通したかたいらっしゃいましたら、教えてください。笑


そんなimperfectioな4拍子を半円のCで表記するようになり、4拍子が一般化したことから4拍子をcommon timeと名付け、そのCommon Timeが半分になった2拍子をalla breve(倍の早さで)と言う風に呼ぶようになったと考えると僕の中ではつじつまが合いました。

きっと学術誌とか楽典とかしっかり読んだらもっと詳細な解説乗ってるのかな?と思うので時間があるときにでもゆっくりと読みたいと思います。


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